高負荷時の静粛性に注目!
オーバークロックも可能に
「Wraith Spire LED」は、かなり健闘していると言え、「CINEBENCH R15」と「3DMark Fire Strike」を実行した際の「虎徹 Mark2」との温度差は10度以内にとどめている。
さすがにCPU負荷100%状態が続く「CPU:OCCT」実行時では「虎徹 Mark2」と約12度差。さらに3.6GHzにオーバークロックした状態では18.3度も差がつく結果になった。室温27度程度のバラック状態で80度なのを考えると、「Wraith Spire LED」での常用オーバークロックは厳しいだろう。
ファンの動作音を含め、日常用途やカジュアルゲーミング時は付属の「Wraith Spire LED」で十分だが、動画のエンコードや編集、ゲーム&プレイ動画の配信など、8コア/16スレッドを活かした高負荷作業が主な用途なら、「Ryzen 7 1700」と「虎徹 Mark2」の組み合わせは十分あり。
コスパの良い「Ryzen 7 1700」だけに、追加投資は微妙だが、バラック状態でも41.5dBAだった高い静音性と、CPUの耐性次第かつ自己責任だがオーバークロックすることで、元を取れる可能性は大きいだろう。
この連載の記事
-
第57回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】「DeskMeet X600」と組み合わせたいCPUクーラーを見つけ出す! -
第56回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】天然木フェイスが秀逸なPCケース「North」を触ってみた -
第55回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】PCIe4.0最速クラスで2TBが2万円切り!SUNEASTのSSD「SE900 NVMe 70」を使ってみた -
第54回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】大型水枕を装備するAlphacool製水冷ならCore i9-13900Kを余裕で冷やせる? -
第53回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】定番CPUクーラーDeepcool“AK三兄弟”の実力を再チェック! -
第52回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】定番140mmファン4製品の性能を比較 -
第51回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】用途や環境によっては500GBで十分! WD_BLACK SN770の500GBを試してみた -
第50回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】DeepCoolの白色クーラー「AK620 WH」はCore i9-12900KFを冷やせるか? -
第49回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】NVMe SSDの新定番「WD_Black SN770 NVMe」はPCIe3.0環境でも優秀か? -
第48回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】注目度MAX! DeepCoolの激安CPUクーラー「AK400」を試す -
第47回
PCパーツ
【鉄板&旬パーツ】2万円切りのMini-ITXマザーBIOSTAR「B660GTN」を試す - この連載の一覧へ