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日本各地のかっこいいスポットを愛でる!

建設中のトカマク型核融合実験施設はまるで宇宙船!

2017年08月26日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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電装系はピカチュウだ

 仕様から大容量の電源が必要になるため、JT-60SA用の電源設備は世界最大容量のものだ。もちろん、加熱のために必要であり、上記のITER用の仕様とも同等のもので、2016年にはプラズマ加熱用100万ボルト加速器で高電流密度ビームの60秒間連続生成に成功している。またその大電力を1/10000秒で遮断・投入性能を持つ。なおITERの目標値は3600秒だが、順調に伸ばせていけるめどは立っているそうだ。

平滑コンデンサー。交流から直流への変換にともない発生する電源ノイズを平滑するための装置だ

ブリーダー抵抗器。これは、出力電圧が無負荷時に上がりすぎないように、常時電流を流しておくための抵抗器

整流器用変圧器とそのスペック

電源設備の仕様。改造前のものになるが、構造に変化はないそうだが、パネルを見ながら、ピカチュウってすごいなと思ってしまった次第

こちらは整流器棟内部。クエンチ保護回路もあり、全力運転中でも保護回路が働くとのこと

天井にそれぞれ独立してラインが存在している。銅ではなくアルミなのは、送電目的であるため

整流器棟とJT-60SA本体室間には将来的にラインが設置される。写真中央の白い丸がその予定ポイントになる

ヘリウムタンク。長さ22m、74tのものが6基ある

タンクローリー停車ポイントも準備されていた

コールドボックス。JA-60SA冷却の要

一般公開は2017年10月22日

 というわけで、那珂核融合研究所にあるJT-60SAの概要を見てきた。一般公開は2017年10月22日に予定されており、JT-60SAだけなく、JT-60のコイルなども見られるだろう。自然豊富のいいロケーションでもあるので、お散歩がてら足を運んでみるのもオススメ。容器内部や細かい部分のレポートは、またお送りできるだろう。

【関連サイト】

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