KDDIは8月2日に、IoT事業を展開するソラコムの発行済み株式を取得する株式譲渡契約を締結し、8月下旬をめどにソラコムの株式を取得して連結子会社にすると発表。8月8日にソラコムがKDDIグループに入る件に関する共同記者会見を開催した。
共同記者会見にはKDDI理事バリュー事業企画本部本部長の新居 眞吾氏が最初に登壇。「いろいろな新しいことができるのではないかとワクワクしている」と語り、ソラコムの子会社化のメリットとして「KDDI自身のサービスネットワークをさらに強化できる。我々もソラコムに協力することで共に成長していく」とコメントした。
続いて登壇したのKDDIソリューション事業企画本部副本部長の藤井 彰人氏。藤井氏は「ソラコムがKDDIグループに加わることは大きな意味を持つ」と語る。M2M/IoT端末の累計稼働台数は10年で約6.6倍に拡大するなど市場は拡大し続けているが、藤井氏は「国内市場は北米と比べてIoTの導入率が低く、意向レベルも低い」とビジネスの遅れを懸念する。「通信ネットワークはIoTに不可欠」(藤井氏)と、ソラコムがキャリアであるKDDIグループの一員になるメリットに関して説明した。
最後に登壇したのはソラコム代表取締役社長の玉川 憲氏。KDDIの子会社となることに関して「ソラコムの新たなスタート」「ソラコムとして単独では成し遂げられなかった領域に切り込んでいく」と語り「大きなチャレンジである日本初のグローバルプラットフォームの確立に邁進していく」と意欲を見せた。