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グローバル展開に向け、これ以上ない布陣を確立

ソラコム入りした元AWS川本雄人氏にワクワク北米展開を聞いた

大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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IoTプラットフォームを手がけるソラコムの北米展開を強力に推進すべく、元AWSの川本雄人氏がジョインした。IBM時代からつきあいがあるというソラコム 代表取締役社長の玉川憲氏と川本氏の2人に、ジョインの経緯と北米進出の戦略について聞いた。(インタビュアー アスキー編集部 大谷イビサ)

IBM時代に知り合い、AWSの成長を見てきた二人

大谷:もともとお二人ともAWS時代の同僚なんですよね。

川本:新卒で入ったのがIBMなので、実は玉川とはその頃からのつきあいです。その後、ビジネススクールに行き、4年くらい投資銀行に勤務していました。

玉川:IBM在籍時にビジネススクールに行ったという点では、僕の先輩ですね。当時はビジネススクールについて、いろいろ話を聞きました。

川本:リーマンショックの後に、たまたまクラウドを知って、AWSのコンソールを触って、驚愕したんです。「これは世の中変わるぞ!」と思って、AWSの求人に応募したら、最終面接者が玉川だったんです(笑)。

大谷:「なんだ、お前かよ!」という話ですね。

川本:はい。玉川には知らせてなかったので、びっくりしてました(笑)。それが東京リージョンがオープンする直前の2011年の1月ですかね。その後、私はビジネス開発、玉川は技術統括とエバンジェリストを担当していました。入社2年くらいして、2013年末に私は米国のAWSに移って、当初はコンピュートまわり、その後は20くらいあるデータベース系サービスの責任者をやっていました。

大谷:米AWSで仕事していたという点では、ソラコムCTOの安川さんと同じですね。

川本:安川はAWS時代にDynamoDBを担当していましたね。いっしょにボストンやニューヨークのお客様のところ回ってました。なつかしいなあ。

米ソラコム代表 川本雄人氏

大谷:素人質問ですが、英語に苦労なかったんですか?

川本:もともとアメリカ生まれの帰国子女なので、英語の苦労はなかったです。小学校まで米国で、それからずっと日本でしたからね。

玉川:AWS時代には冗談で「日本語より英語の方がうまい」って言ってたくらいです(笑)。でも先日、自宅でテレカンしていたら、日本語の発音がかなりアメリカナイズされているのにうちの妻が気が付きました(笑)。

川本:なにせ4年も米国勤務だったので、敬語がかなり怪しいんですよ(笑)。

スキル、経験、パッションなどまさにベストな人材

大谷:今回、川本さんがソラコムにジョインした経緯を教えてください。

川本:昨年、ソラコムがKDDI入りしたのをきっかけに海外展開を本格化するということで、本気度が見えてきたというのが1つですね。AWSでもちょうど担当していたデータベース系サービスが立ち上がり、ちょうど一区切り付いた感じだったので、次の新しいことをやってみたいと考えました。

玉川:結局、事業って人がすべて。以前から口説いてはいたんですけど、川本さん自体がAWSでも活躍しているので、なかなかタイミングが合わなかった。今回はタイミングがよかったんです。

大谷:玉川さんがずーっと川本さんにラブコールを送っていた理由はなんですか?

ソラコム 代表取締役社長 玉川憲氏

玉川:まず、言語・文化に関しても不安がない。英語はネイティブだし、私たちが本拠地や開発拠点の置く日本の言語や文化、市場まで理解しています。加えて、グローバルプラットフォーマーとしての壁に立ち向かうためのパッションを持っています。米国市場を拡げていくのに、川本はまさにベストな人材です。

川本:ずっと声はかけてもらっていて、必要としてもらっているのは本当にありがたいなと。玉川や安川ともずっと話していたのですが、日本では長らくトヨタやホンダ、ソニーのようなグローバル企業が出てきていない。だから、個人的にはやはり日本発のテクノロジープラットフォームを作りたいという思いがあります。

安川CTOも米国へ!グローバルへの本気度はこれ以上出せない

大谷:続いてソラコム自体のグローバル戦略を改めて整理してください。

玉川:はい。2016年末に北米でグローバルSIMの販売を開始し、2017年の2月にヨーロッパでの販売も開始しました。グローバルでSIMが買えるという状況を作ってきて、海外のお客様も実は2000を超えているんです。

大谷:グローバルの中でも特に北米にフォーカスする理由は?

玉川:グローバルの販売動向を調べてみると、改めて北米重要だなと思います。なにしろマーケットが大きいし、クラウドやIoTに関して先進的なお客様も多い。あと、北米は多様性を重んじるダイバシティの国なので、その市場で受けいられる製品ができると、他の国にも受け入れられやすい。製品開発という点でも北米は重要だなと思いました。

大谷:そこで北米を川本さんにお願いするわけですね。

玉川:はい。川本に米国の事業責任者をお願いし、CTOの安川も北米に移ります。製品開発という観点でも、北米を重視していく戦略です。

大谷:えー! 安川さんも北米に行くんですか? 本気度が伝わりますね。

玉川:はい。これ以上、本気度は出せないです(笑)。

大谷:なるほど。次に川本さんに聞きたいのですが、北米に長くいた立場から、冷静に見てソラコムってどうですか?

川本:まずは技術的に素晴らしい。サービス開始して2年でこれだけのプラットフォームを日本人のエンジニアで作ったのは驚異的。相当なスピードとクオリティだと思います。しかも、お客様も9000ユーザーついてる。ゼロから始めたサービスとして考えれば、圧倒的です。

大谷:北米でも十分通用する技術力や実績を持っているというわけですね。

川本:IoTの市場はプレイヤーは増えてますが、まだまだ勝者がいません。だからチャンスもあると思うし、米国のマーケット拡大はサポートしていきたいです。

玉川:われわれが日本で駆け上がってこられたのって、元AWSのスタートアップがそのときのエコシステムを活かしてAWSの上で成長するというストーリーに共感していただいたからです。北米でも同じストーリーで、パートナーやユーザーに共感してもらいたいので、川本のジョインはその点でも大きいんです。

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