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LoL公式大会でRPGが連覇! 最高峰の舞台で見えてくるeスポーツの成長

2017年04月01日 20時30分更新

文● ジサトラアキラ

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 PCゲーム「League of Ledgends(LoL、リーグ・オブ・レジェンド)」の日本公式リーグ、「LJL 2017 Spring Split」決勝戦が、東京ビッグサイトで行なわれた。

 決勝戦の対戦カードは、”因縁の対決”、”伝統の一戦”、などと呼ばれてきた、「DetonatioNFocusMe(DFM)」と「Rampage(RPG)」という組み合わせ。

 結果は3試合ストレート勝ち(5試合中3本勝利したほうが優勝)でRPGが栄冠を手にした。RPGは、4月28日(現地時間)からブラジルで行なわれる、2017 Mid-Season Invitational(MSI)に参戦、各国のLoL公式リーグの代表チームと競うことになる。

日本のeスポーツは間違いなく成長している

 LJLスタートの2016年から、DFMとRPGの2強という構図だったが、今季は新たな風が吹いた。Unsold Stuff Gaming(USG)の台頭だ。”売れ残りの選手を集めた”という自虐的なチーム名で発足したが、LJL通算3シーズン目で、一気にその力が爆発した。

 最終戦の時点で、DFMとRPG、そしてUSGが2敗で並ぶという大混戦。勝ち数の差で1位となったDFMが待つ東京ビッグサイトの舞台に進む、残り1チームを決めるRPGとUSGとの試合でも、5試合のフルセットまでもつれ込むという接戦だった。

 RPGは、昨年に初優勝、世界大会への切符を手にして、実力を着実に上げてきた。今シーズンから、チームの核となるTussle選手・Dara選手の韓国人選手以外は、すべてメンバーチェンジ。7th heavenから加入した、Evi選手、YutoriMoyashi選手、そして”新人”Ramune選手を起用した。対するDFMは、昨年RPG躍進の原動力でもあったPaz選手を獲得、脱退した韓国人選手の穴を埋めるかのように、前チームとは異なるロール(役割、担当)で起用した。

 シーズンを通して好不調が見受けられた両チームだったが、RPGは試合を重ねるごとに修正・レベルアップしてきたのに対し、DFMは最後まで固まらなかったのかもしれない。

 決勝の場でも、幾度となく仲間のピンチを救うDara選手、絶対的な壁となったEvi選手、先手を取り続けて有利を広げたTussle選手、DFMにとって最大の脅威と意識させることでチームメンバーを生かすYutoriMoyashi選手。そして、当初RPGの弱点と思われていたRamune選手は脅威的な成長をみせ、MVPにふさわしい圧倒的な存在感だった。

 すべてを知るわけではないが、選手の背景やチームの成り立ちなど、eスポーツのまわりに”ドラマ”が生まれ始めている。LoLは複雑なゲームなので、観る側にも理解が必要になる。実際、ゲームのプレイ経験がある筆者でも、何が起こっているのか全て把握することは難しい。それでも観て楽しめる理由は、背景となる”ドラマ”が存在することにあると思う。ラグビー日本代表が良い例だが、ルールがわからなくとも、長らく弱いと思われていた日本代表が活躍する、というストーリーだけでも十分楽しめるのだから。

 ファンもeスポーツ文化にとって非常に重要だ。チームや大会の運営にスポンサーは不可欠で、そのためには多くのファンを獲得しなければならない。

 そういう視点で今回の決勝戦を見てみると、選手入場の花道に熱狂的に駆け寄る人や、各チームのブースに並びグッズを買い求める人、さらにいえば、オンラインで無料で観られる試合を、2,500円の入場チケットを購入して来場している人がいる。しかも完売とのこと。選手たちとドラマに魅了された、根強いファンがいることは間違いない。

 数千人のファンが集まり、試合の結果に一喜一憂する様子を現場で体験すれば、eスポーツ文化の成長を感じずにはいられないはずだ。

 ゲームイベントではおなじみのコスプレイヤーも登場。

 協賛のインテルは、小型PCのNUCでLoLが遊べる様子を実機で展示。

 IT系企業だが意外な(?)、ドローン業界大手「DJI JAPAN」も自社製品を展示。

「大塚食品」はマッチ セットポジションを、「日清食品」はカップ麺3種類を、来場者に無料で提供した。そのほか、「ビットキャッシュ株式会社」も大会スポンサーになっており、幅広い企業からも注目されつつある。

 最後に、ストレート負けをしてしまい、誰よりもショックを受けているDFMの選手たちの様子を伝えたい。試合終了後すぐに自分たちのブースに向かい、ファンサービスをしていた姿がとても印象的だった。”プロゲーマー”と笑う人もいるようだが、彼らも成長段階だ。今日の彼らの振る舞いは間違いなく”プロ”と言えるだろう。来シーズンは、彼らが巻き起こすドラマにも注目したい。

(c)2017 Riot Games, Inc. All rights reserved.

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