長時間PCの前でゲームする人にとっては、“目の疲れ”は天敵。これまでに、様々なメーカーからPC用としてブルーライトをカットするメガネが販売されてきました。
この分野に、医療分野・眼鏡店向け機器分野のメーカーという、いわゆるメガネメーカーではない、ニデックが参入しました。
4月10日に国立代々木競技場 第2体育館で決勝戦が開催される、国内最高峰の『League of Legends』の大会『LJL 2016 Spring Split Final』に合わせて、ゲーミンググラス『G-SQUARE アイウェア』を発売します。
ニデック G-SQUARE アイウェア
・ラインアップ
全12種類(フレームタイプ2種類×レンズタイプ2種類×カラー3色)
<フレームタイプ> サングラスタイプ / 度付きレンズ対応タイプ
<レンズタイプ> STANDARD MODEL / PROFESSIONAL MODEL
<フレームカラー> Black / Red / DetonatioN Blue
・価格
2万5000円(税別)~
・販売サイト
DNG STORE(DetonatioN Gaming STORE)
色彩の変化が少ないことが素晴らしい!
今回の発売に合わせて、株式会社ニデックの製品担当、 高橋 大さんにお話を聞くことができました。
G-SQUARE アイウェアは、LJLで現在圧倒的な強さを見せつけているチーム『DetonatioN FocusMe』の選手と、『League of Legends』用に共同開発されたもの。
筆者自身も、ゲーミング用PCメガネは複数所持していますが、イチバン気になっていたのは“ゲームの色が変わること”でした。
高橋さんによると「ブルーライトで自律神経系を刺激する事で、一種の“興奮状態”になり眼が疲れると言われていますが、ブルーライトをカットするためにはどうしても黄色が強いレンズになる」とのこと。
結果、ゲーム画面が本来の色で楽しめなくなる、という弱点もありました。副次的に画面全体が暗くなるので、暗いシーンが多いゲームだと「何にも見えない~!」という状況もありました。
さて、LoL用に開発とは、どう意味なのでしょうか。プロトタイプから試したDFMのメンバーの要望は、「LoLの世界観を壊さない」ことが最優先事項だったそうです。
G-SQUARE アイウェアはこれまでに使用したPC用メガネと比べると、やや赤よりの色味。実際にLoLの画面をみると変化は感じるものの、緑が多いマップや土色の地面などに違和感は感じません。DFMメンバーも「スキルが見づらくなったりすることもない」と、プレイングへの影響は少なくなっているようです。
また、メガネ全体のデザインについて、高橋さんによると「eスポーツではヘッドセット装着が前提なので、つるの部分には気を使った」とのこと。耳にかける部分を“モダン”と呼ぶそうですが、シリコンラバー素材でやや短めにつくってあり、イヤーパッドに干渉しにくく、自分の耳まわりの形に合わせやすい構造になっています。
医療用器具メーカーならではの発想“ネッツペック”とは?
G-SQUARE アイウェアには、度の有り無し以外に、レンズタイプが2種類あります。
STANDARD MODELは染色とコーティングでブルーライトの波長をカットする、一般的なモデル。もうひとつのPROFESSIONAL MODELがユニークで、半透明の特殊金属を六角形の網目状にコーティングした“ネッツペックコーティング”というものが施されています。
高橋さんによると、「ピンホール効果で瞳孔の動きを抑えられ、目の負担を和らげる」とのこと。ピンホールというと、ピンホールカメラが頭に浮かびますが、光の入射を制限して像のみの光を抽出するというのが原理です。このG-SQUARE アイウェアでは、余計な光を制限することで眼精疲労を少なくする、といった使われ方のようです。
最近は続々とPCゲームタイトルが登場しているので、PCの前に座る時間が増えている人も多いことでしょう。このメガネで、疲労を軽減しつつ楽しんでみてはいかがですか?
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