4万円程度で買える超広角コンデジ
カシオ計算機「EX-ZR4000」
カシオの「エクシリム」シリーズは、ハイエンド系列の「PREMIUM HIGH SPEED」、ミドルレンジの「HIGH SPEED」、「STANNDARD」の3つに分かれており、さらに「LIFE STYLE」「SPORTS」の分離型を採用するアクションカムっぽいデジカメも用意されている。
「ZR4000」は「HIGH SPEED」の最上位モデルで、シリーズのメインになる機種だ。同社のオンラインショップでは税込5万6700円で発売されている。最安値ベースなら4万円を切った価格で販売されている店も多い。
撮像素子は1/1.7型の裏面照射型センサーで有効画素数は約1210万画素。最近のデジカメとしては画素数が少なめな印象を受けるが実用上はまったく問題ない。
組み合わされる画像処理エンジンは「EXILIMエンジンHS Ver.3」で高速な起動をはじめ、30fpsの高速連写やAFを追従させながらの秒間6コマ連写など高速な内部処理を行なっている。
「ZR4000」で最も特徴的な機能はレンズだろう。35mm判換算で約19mm相当の超広角から95mm相当までの光学5倍ズームを搭載している。
一般的なデジカメでは広くても28mmm相当くらいだが、それに比べて2倍以上の範囲を写すことが可能だ。
特に便利なのは自撮りで、写せる範囲というのは多少撮影位置を下げるなどすれば広くできるのだが、写せる画角が広いのはちょっと意味合いが違ってくる。
カメラと被写体の位置が同じでも、背景を写せる範囲が大きく変わってくる。旅行などで状況そのものを記録しておきたい場合などは、画角の広いレンズがとても便利なのだ。
ほかのコンデジでは撮れない絵が記録できるという点で、この19mm相当の超広角レンズだけでもZR4000の価値は大きく上がる。
光学5倍のズームには5軸対応の手ブレ補正機能が備わっている点も見逃せない。95mmくらいだとそれほど望遠というわけではないが、誰もが手ブレをしないよう意識しながらシャッターを切るわけではなく、失敗を少なくできる点では重要だ。
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