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年末年始に買いたい2016年のお買い得ガジェット 第3回

富士フイルム、キヤノン、カシオ……お買い得な高級コンデジを決定

2016年12月22日 12時00分更新

文● 周防克哉

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4万円程度で買える超広角コンデジ
カシオ計算機「EX-ZR4000」

本体サイズは幅108.3×奥行き37.7×高さ61.5mm、重量はバッテリーとメディア込みで約249g。色はブラックのほかにホワイトも選べる。シンプルなデザインで最近流行りのクラシカル路線にも見える

本体サイズは幅108.3×奥行き37.7×高さ61.5mm、重量はバッテリーとメディア込みで約249g。色はブラックのほかにホワイトも選べる。シンプルなデザインで最近流行りのクラシカル路線にも見える

背面モニターは3型。タッチに対応していないのが残念だが操作性はシンプルで悪くない。上方向に約180度チルト可能で自撮りに便利。電源オフの状態からモニターをチルトさせると電源が入る

背面モニターは3型。タッチに対応していないのが残念だが操作性はシンプルで悪くない。上方向に約180度チルト可能で自撮りに便利。電源オフの状態からモニターをチルトさせると電源が入る

背面インターフェースは十字キーを兼ねたコントロールダイヤルが備わっている。メニュー周りの操作は前面レンズ基部に備わっているファンクションリングでも操作可能

背面インターフェースは十字キーを兼ねたコントロールダイヤルが備わっている。メニュー周りの操作は前面レンズ基部に備わっているファンクションリングでも操作可能

ワイド19mmの文字がさんぜんと輝く。広いだけでなく、5倍ズームでもあり望遠側でも95mm相当の中望遠撮影が可能だ

ワイド19mmの文字がさんぜんと輝く。広いだけでなく、5倍ズームでもあり望遠側でも95mm相当の中望遠撮影が可能だ

レンズ基部にはクリック付きのファンションリングが備わる。設定の変更や絞りやシャッターの設定を変更するのに便利だ

レンズ基部にはクリック付きのファンションリングが備わる。設定の変更や絞りやシャッターの設定を変更するのに便利だ

レンズの左下にはシャッターボタンが備わっている。単純にシャッターボタンとして機能させるだけでなく、連写するシャッターボタンや、セルフィタイマーにするなど、本体上部のシャッターボタンとは違った機能にすることも可能だ

レンズの左下にはシャッターボタンが備わっている。単純にシャッターボタンとして機能させるだけでなく、連写するシャッターボタンや、セルフィタイマーにするなど、本体上部のシャッターボタンとは違った機能にすることも可能だ

 カシオの「エクシリム」シリーズは、ハイエンド系列の「PREMIUM HIGH SPEED」、ミドルレンジの「HIGH SPEED」、「STANNDARD」の3つに分かれており、さらに「LIFE STYLE」「SPORTS」の分離型を採用するアクションカムっぽいデジカメも用意されている。

 「ZR4000」は「HIGH SPEED」の最上位モデルで、シリーズのメインになる機種だ。同社のオンラインショップでは税込5万6700円で発売されている。最安値ベースなら4万円を切った価格で販売されている店も多い。

 撮像素子は1/1.7型の裏面照射型センサーで有効画素数は約1210万画素。最近のデジカメとしては画素数が少なめな印象を受けるが実用上はまったく問題ない。

 組み合わされる画像処理エンジンは「EXILIMエンジンHS Ver.3」で高速な起動をはじめ、30fpsの高速連写やAFを追従させながらの秒間6コマ連写など高速な内部処理を行なっている。

 「ZR4000」で最も特徴的な機能はレンズだろう。35mm判換算で約19mm相当の超広角から95mm相当までの光学5倍ズームを搭載している。

 一般的なデジカメでは広くても28mmm相当くらいだが、それに比べて2倍以上の範囲を写すことが可能だ。

 特に便利なのは自撮りで、写せる範囲というのは多少撮影位置を下げるなどすれば広くできるのだが、写せる画角が広いのはちょっと意味合いが違ってくる。

 カメラと被写体の位置が同じでも、背景を写せる範囲が大きく変わってくる。旅行などで状況そのものを記録しておきたい場合などは、画角の広いレンズがとても便利なのだ。

 ほかのコンデジでは撮れない絵が記録できるという点で、この19mm相当の超広角レンズだけでもZR4000の価値は大きく上がる。

 光学5倍のズームには5軸対応の手ブレ補正機能が備わっている点も見逃せない。95mmくらいだとそれほど望遠というわけではないが、誰もが手ブレをしないよう意識しながらシャッターを切るわけではなく、失敗を少なくできる点では重要だ。

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