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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第387回

Summit Ridgeは冷却性能でクロックが変動 AMD CPUロードマップ  

2016年12月19日 11時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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AM4プラットフォームはRYZENと一緒に登場
Bristol Ridgeは2017年後半に延期?

 さてRYZENの話はこのあたりだが、New Horizonではもう1つ、VEGAのプレビューも行なわれた。

再び発表会のWebcastより。“RIZEN+VEGA”の字が躍る

 今回はあくまでも動作デモであるが、RIZEN+VEGAの構成で、Star Wars BattleFrontを4K解像度、画質設定ウルトラで実施し、60fpsで動作することが紹介された。

説明によればGeForce GTX 1080では48fpsとのこと

 ついでにもう少し補足情報をしておこう。冒頭で出てきたAM4プラットフォームの話であるが、下のスライドを見る限り、AM4は従来の保守的なプラットフォームに近い。

AMD Tech SummitでのAM4プラットフォームに関するスライド

 つまりメモリーは2ch/4DIMM構成で、PCI Expressはx16+αという感じで、X99のようにメモリーが4ch/8DIMMやPCI Expressがx44という猛烈な構成ではなさそうだ。

 したがって、RIZENのハイエンドは、CPU性能はともかくとしてメモリー帯域ではX99と比べてやや見劣りするであろうことは避けられない。ただ、インテルもBasin Fallsのような構成を今後投入するわけで、KabyLake-XベースのBasin FallsではDDR4が2chになるようなので、実質的に大きな違いはないかもしれない。

 実際デスクトップ向けのワークロードで、DDR4が2chで帯域が不足するというのは、一部のエンコード処理くらいだろう。

 ところでそのSocket AM4プラットフォームの普及に貢献する予定だったデスクトップ向けのBristol Ridgeであるが、OEM向けにはすでに出荷されているものの、リテール市場向けは猛烈に遅れるようで、一説には2017年後半という話まで出ている。

 なんでこんなことになってしまったのかはさっぱりわからないのだが、とりあえずリテール向けのAM4はRYZENと一緒に登場という形になったようだ。

New Horizonのストリーミング映像

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