最新パーツ性能チェック 第206回

ADATAがM.2 SSDを投入! 「XPG SX8000」の実力は?

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

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パフォーマンス計測前に思わぬ落とし穴が……

 続いては、LGA 1151マザーボードのM.2スロットに「ASX8000NP-512GM-C」を搭載して、パフォーマンスをチェックしていこう。

 OSは別に用意したSSDから起動し、各種ベンチマークは「ASX8000NP-512GM-C」になにもデータが書き込まれていないクリーンな状態で実行している。検証機材の詳細は以下の表の通り。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-6700K」
(4GHz/TB時4.2GHz、4コア/8スレッド)
マザーボード ASUS「Z170M-PLUS」
(Intel Z170 Express)
メモリー G.Skill「F4-3000C15Q-32GRK」
(PC4-24000、8GB×2)
グラフィックス CPU内蔵GPU(Intel HD Graphics 530)
システムSSD SanDisk「Extreme Pro 240GB」
(SATA3 240GB)
電源ユニット Seasonic「SS-750KM」
(750W/80PLUS GOLD)
OS Windows 10 PRO(64ビット)

 各種ベンチマークを実行する前に、いきなり問題が発生してしまった。OS起動用として使っていないにも関わらず、「CrystalDiskInfo 7.0.4」を起動すると、温度が61度のレッドゾーン表示に……。

 念のため「HWiNFO64」で温度を確認すると最小でも57度と、かなり不安になる温度を記録していた。試しに「CrystalDiskMark 5.1.2」の最小データサイズとなる50MiBを実行してみると、シーケンシャルライトのテストスタート時には70度にまで達してしまった。

トップフロー型CPUクーラー使用時は、M.2スロットにエアフローが生まれるASUS「Z170M-PLUS」

 CPUソケット直下にM.2スロットがあるASUS「Z170M-PLUS」とトップフロー型CPUクーラーの組み合わせで、アイドル時60度オーバーになってしまうのは想定外。

 そのため今回のテストでは、マザーボードのファンコントローラー機能で、CPUクーラーの回転数の最低値を2300rpm程度に設定。アイドル時に49度前後になるようにしてテストを行なうことにした。

室温24度程度のバラック状態で、アイドル時61度なので、PCケース内では……

アイドル状態での温度が高いので、データサイズ50MiBの完了前に、70度まで上昇してしまった

 ASUS製マザーボードでしか試していないので相性の可能性も捨てきれないが、PCI Express×4変換カードに搭載した際も、アイドル状態で57度になっていた。また、OS起動直後が50度台だったこともあったが、「ASX8000NP-512GM-C」にリード、ライトアクセスがまったくない状態でも徐々に温度は上昇し、結局57度前後になってしまった。コントローラーがなにかしら作業を行なっているのだろうか。

 なお、パフォーマンスが低下するサーマルスロットリングのしきい値は65度前後と低めになっているようだ。

 相性問題の可能性や発売前の製品のため、断言はできないが、安定したパフォーマンスを発揮させるには、PCケースフロントファンからのエアフローがある位置にM.2スロットを備えるマザーボードで運用するか、コントローラーなどにヒートシンクを取り付ける冷却対策は必須だろう。

65度を超えるとパフォーマンスが低下したので、サーマルスロットリングのしきい値は65度前後だろう

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