都心に越してきてから、出先で駐輪する場所がなかなか見つからないのと、駅の近くの有料駐輪場に預けてしまうと、帰りにも必ず同じルートでその駅まで戻ってこないといけない制約が付くので、ついついそっちのほうが面倒で家中のチャリを手放した。
日本では、無動力の2輪の乗り物は「自転車」あるいは「チャリ」だが、中学校の頃、海の向こうでは自転車は「Bycycle」(バイシクル)だと習ったが、実際には「バイク」(Bike)が一般的な呼び方だ。
日本でバイクというとエンジン付きのオートバイ系を想像するが、あっちはモーターサイクルやモーターバイクだ。今回はそんなバイク(自転車)用の“ベル”を、自転車を持っていない筆者が買ったので紹介したい。
自転車で一番地味なパーツに注目!
自転車用のベルと言えば、誰もが子供の頃から知っている銀色に光るネジ式のクローム製のカバーで覆われていて、レバーを引いて“ジリリーン”とか“リンリン”とかの金属音を発するモノだ。
しばらく自転車とは縁を切っていたので、昨今のチャリベルがどんなモノなのか都内のあちこちで不法駐車してるチャリのベルを10枚ほど撮影してみた。
パーソナリゼーションが進む現代、もっと個性的なベルがあるかと思ったが、ほとんどのベルは何の特徴もない指先でひねって音を出す前時代と同じの構造で少し小振りの地味なモノだった。
基本的には自転車が背後から迫っていることを前の歩行者などに知らせる目的で使用する警報機の一種だ。しかし道路交通法では、歩道上を走行する自転車は前の歩行者に対して追い立てたり、道を開けさせるためにベルを鳴らすことは違法とされている。
あくまで歩道は歩行者が絶対優先で、自転車は、やむをえない場合に歩行者の理解があってお情けで通行させてもらっていると理解すべきなのだ。自分専用道のような大きな顔で、歩道も車道も信号も無視して通行している自転車はもちろん道交法違反なのだ。
今回紹介するバイクベル「ネロ」は少しオシャレなイタリア製だ。筆者は地味なグレーを買ったが、カラフルなモデルもあるようだ。
ネロは従来のようにバネやレバーの力で衝撃音や接触音を出す仕組みではなく、CR2032ボタン電池2個と電子回路、スピーカーを使ってチャリのベルそっくりの電子音を発生させるチープ・テクノロジー・ガジェットだ。
パッケージの中にはバイクベル本体と、自転車のハンドルに取り付けるゴムベルトの予備、簡単な取説が入っている。
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