決勝は地道に順位を上げ5位で完走!
決勝日(7日)も同じく快晴で気温も30度オーバー。ドライバーだけでなく、観客にとってもタフなレースになりそうだ。朝のフリー走行は片岡選手からスタートし、谷口選手は「1'39.795」で3番手タイムを出したほど調子がよかった。
ピットウォークを挟み、決勝レースが始まる14時頃になると暑さはピークを迎える。路面温度も50度を超え、バーストが心配された。第2戦の富士は500kmだったが、今回は300kmと短いレースだ。ルーティンのピットインも1回なので、どこでピットに入るかが戦局を大きく左右する。
スタートを担当するのは安定の片岡選手。いつも序盤に抜きまくって帰ってくるので、今回も5番手からどこまで上にいけるのか期待がかかっていた。ローリングスタートでレースが開幕。1コーナーでいきなり前を走る61号車(SUBARU BRZ R&D SPORT)をオーバーテイクするも、残念ながらすぐに抜き返され、3周目と9周目にもパスされてしまい、順位を7位に落としていた。
今回のレースはFIA-GT3勢が好調で、逆に前戦で活躍した25号車(VivaC 86 MC)は下位に沈んでいた。ミクAMGも速度に劣るものの、良いペースで周回しており、7位をキープしていた。1位を走るのはポールポジションを獲得した55号車(ARTA BMW M6 GT3)、2位が21号車(Hitotsuyama Audi R8 LMS)で、この2台が3位以下をどんどん引き離していた。
しかし、16周目に接触したマシンがあったためにセーフティーカー(SC)が導入。22周目に解除された。SC解除後にピットに入るマシンが多かったが、3位争いをしていた31号車(TOYOTA PRIUS apr GT)がピットで動けなくなり戦線離脱となった。その後、ピット渋滞を避けて30周目にミクAMGもピットイン。タイヤを左側2本のみ交換して作業時間を短縮、谷口選手にドライバーを交代してコースに送り出した。
アウトラップでは8位まで順位を落としたものの、全車がピットインを終えた42周目には6位まで上がっていた。5位争いの相手は同じマシン、同じタイヤの65号車(LEON CVSTOS AMG-GT)。同じペースで走っているため、抜くタイミングが難しかったが、45周目にようやくオーバーテイク。ついに最初のグリッドの5位まで順位を取り戻していた。なお、65号車はミクAMGを激しくプッシュしていたが、55周目にマシントラブルでピットに入ってしまった。
残り周回数も10周を切っていたが、4位を走る88号車(マネパ ランボルギーニ GT3)までの差が、かなり詰まりつつあった。ファイナルラップのヘアピンで追いつき、最終コーナーでついにオーバーテイクに成功するも、マシンの加速力に優れる88号車はストレートでミクAMGに並ぶと抜き返してチェッカーを受けた。その差、0.006秒。まさに鼻の差であった。
予選5位、決勝も5位という結果に終わった第5戦 富士。今シーズンは優勝しているチームがバラバラなのと、前戦で好調だったチームがことごとく沈んだため、シーズンランキングはひとつあがって4位になった。トップとは12ポイント差ではあるが、あと4戦でまだまだ逆転可能だ。
次戦の鈴鹿は1000kmのロングレースでポイントもボーナスがつく。ここでなんとしてでも大量ポイントをゲットしたい。
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