さらに進化したデジタイザー「Sペン」
ペンを使った実用的な新機能も
Galaxy Note 7のスタイラスペン「Sペン」は今回初めてIP68の防水対応に。またペン先はより細くなり、感度も高まっています。前モデルはペン先の径が1.6ミリだったのに対し、Note 7は0.7ミリと半減。さらに、筆圧感知も2048レベルから4096レベルまで向上しました。
いままでのSペンは「書くこと」や「選択すること」を重視したアプリが搭載されていましたが、ペンの性能アップを受け、Note 7では「ペンを使うことでスマホをより便利に使える」アプリが増えました。
Sペンを抜いて、画面がロック状態でもその上にペンで手書きができるメモ書き機能は前モデルのGalaxy Note 5から搭載されています。Galaxy Note 7ではその機能がブラッシュアップされ、Galaxy S7 edgeでおなじみの、有機ELディスプレーの特性を活かしてカレンダーなどを常時表示しておける「Allways On Display」に、その手書きメモを表示することもできました(Screen-off Memo)。買物メモやToDoなどを書いておけば、画面に常に表示されるわけです。
ウェブページを見ていると文字が小さくて読みにくいことがありますよね。そんなページに限って指先でピンチしても拡大表示に非対応だったり。Galaxy Note 7なら画面の上にSペンをホバリングさせるだけでその周囲を拡大するルーペ機能を搭載しています。ズームのレベルは150、200、250、300%の4段階に変更できます。
ウェブページを見ていて便利なのが翻訳機能。単語の上にSペンをホバリングさせると、単語の意味をポップアップで教えてくれます。しかも、この翻訳機能は撮影した写真に写っているテキストの翻訳も可能。また、アプリのアイコンなども翻訳してくれます。つまり、Galaxy Note 7の画面上に表示されているテキストなら、あらゆるものを翻訳してくれるわけです。
動画を見ていて、おもしろいシーンなどを友人とシェアしたい時がありますよね。スマートセレクトを使えば、画面に選択枠が表示されるので、動画の切り取りたいサイズに動かして録画ボタンをタップすると、自動的に15秒間のGIFアニメを生成してくれます。あとはそれをSNSに投げたりメッセージでシェアが可能。なかなか楽しい機能です。
IP68の防水・防じん機能や
虹彩認証のセキュリティーなど安心機能も
さて、Galaxy Note 7から搭載された機能が虹彩認証です。本体のロック画面から、画面をタップし、ロック解除待ち状態にして、端末に両目を向けると一瞬でロックが外れます。
虹彩認証はこの画面ロックに使えるだけではなく、オンラインバンキングの認証、さらには本体にセキュリティーフォルダをつくり、その中にデータやアプリを保存しておけます。なお、目の登録はひとり分だけとなります。
Galaxy Note 7は本体もSペンもIP68の防水対応になったため、水中でペンを使うことも可能です。また、雨などの水をかぶった場合、指先操作で画面が反応しないことがありますが、Sペンを取り出せばタップなどの動作を行なうことができます。
実際には水中でペンを使うシーンはほぼ無いでしょう。ペンも防水になったことから、ぬれた手の代わりにペン操作できるという点が発表会ではアピールされていました。
カメラの使い勝手も高まりました。自分の顔写真を撮りたい時は、いままでは画面に表示されるカメラ切換ボタンを押して操作していましたが、ボタンが小さく切り替えがうまくいかないことがあります。Galaxy Note 7では画面内を上下にスワイプずるだけでカメラの前後を切換できます。また、画面内を左右にスワイプすれば、撮影の細かいメニューが表示されます。
発表はなかったものの、日本展開にも期待!
4色の本体カラーは販売国ごとに選定されるそうです。日本に投入されるとすれば、黒、青あたりは確定、シルバーとゴールドはその時の流行次第、となるかもしれません。なお、ゴールドの色合いはあまり派手ではありません。また、ブルーは側面フレームはゴールドです。
Galaxy Note 7の発売は8月19日とのこと。発表会では製品の価格、販売国についてのアナウンスは一切なし。日本に関してはおそらく出るとしたらキャリアの冬モデルになるでしょう。Galaxy S7 edgeをさらに強化しただけではなく、クリエイティブな作業やビジネス用途、さらにはエンターテイメントまでカバーする欲張りなGalaxy Note 7、製品の発売が楽しみです。