初心者でも簡単なパナソニックと
ヘビーユーザーに重宝されそうな東芝
DMR-BRX7020のいいところは、全録の設定などが極めて簡単なことだ。全録設定を含めた初回設定は3つのステップに整理されていて、非常にわかりやすい。
全録レコーダーをはじめて使う人でも戸惑うことはほとんどないだろう。また、視聴した番組の履歴などを分析し、おすすめの時間帯設定や録画モードのプランを提案してくれる機能もあり、前述したような使いこなしのテクニックを知らなくても、効率のいい全録が行なえるのもいいところ。
こうした快適な使いやすさの徹底はさすがは「全自動ディーガ」を名乗るだけのことはある。東芝かパナソニックかの選択で、パナソニックをおすすめするのもこうした使い勝手がきわめて快適だからだ。
もちろん東芝にも、パナソニックにはない優れた機能がある。それが「タイムシフトマシン連携」だ。これは、タイムシフトマシン(全録機能)搭載の東芝製BDレコーダーとネットワーク経由で連携できる機能。
簡単に言うと、2台の全録レコーダーの録画内容を1つの番組表にまとめる機能。DBR-M590をメイン機とし、他のタイムシフトマシン搭載モデルとネットワーク連携することで、DBR-M590側の過去番組表で連携した全録レコーダーの過去番組表もまとめて表示でき、再生などもDLNA再生でDBR-M590から操作できる。
操作感としては、DBR-M590の全録チャンネル数が飛躍的に増加したような印象。全録レコーダーを2台運用したいというヘビーユーザーには便利な機能だろう。
ちなみに、東芝の薄型テレビ「レグザ」にもタイムシフトマシン搭載モデルがあるが、これらも「タイムシフトマシン連携」機能を備えている。つまり、地デジ6chの全録機能付きのレグザとDBR-M590を連携させれば、地デジ6chに加えて、BS/110度CSを中心とした最大9chの追加が可能というわけだ。
しかもその操作はレグザ側から行なえる。このメリットは大きい。つまり、東芝はレグザユーザーや歴代の全録レコーダーを使ってきたユーザーにうれしい機能が充実している。マニアックな機能ではあるが、全録チャンネルを増やしたい人ならば、東芝がおすすめだ。
次回はオーディオシステムについて紹介する。スポーツイベントは大迫力の音響があると盛り上がるはず。すでにテレビを持っていて、買い換える予定のない人も、オーディオ環境だけ強化してみてはいかがだろうか?
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