ZenFone Maxのカメラ機能、設定は大変に豊富
ここからは各機種のカメラの設定や機能を見ていく。ZenFone Maxは用意されている機能、設定が細かい。いろいろいじって使いこなしたい人には良さそうだが、シンプルでわかりやすいとは言いにくい。そこをどう判断するか。
まず撮影画面左下のふくろうアイコンはローライトモードへの切り替え、連続撮影の設定では「高速」だけでなくより速い「ターボ」もある(前述のテストでは高速で行っている)。撮影モードも豊富で、マニュアルモードにするとシャッタースピードや彩度、コントラストなど細かく設定してこだわりの撮影が可能だ。
インカメラでは自撮り用の美人エフェクトも用意しているなど、SIMフリーのスマホのなかでも機能は多く、カメラ重視派の人も満足できるだろう。
Priori 3S LTEは意外な設定の細かさ
上級者向けだった!?
スペックはいまひとつのPriori 3S LTEだが、機能や設定は細かく用意しており、決してシンプルなカメラではない。ジェスチャー撮影に、色効果というエフェクト、シーン設定も兼ねた撮影モード、画像プロパティという設定では、シャープネスや色彩、彩度を細かく設定してから撮影ができる。
さらに「ゼロシャッターラグ」も用意(前述の撮影間隔のテストではオフにしている)。これはピントを合わせにくいが被写体によっては有効だろう。この設定の豊富さ……意外と上級者向けなのかもしれない。
Moto X Playは斬新なUIだが機能や設定自体はシンプル
Moto X Playのカメラ画面は先進性を感じるUIで、わかりやすくシンプルでもある。シャッターボタンは表示されず、設定ボタンも無く、画面をスライドさせて表示する。手首を2回ひねるだけでカメラを起動できるほか、画面を上下になぞるだけでズーム、明るさやフォーカスといった調整は、カメラ画面内のフォーカスマークに触れることで調整できるという、初めて使うと驚きの連続。
しかし機能自体は他の2機種よりも抑えめ。操作は楽しいものの使いこなしに時間がかかるような機種ではなく、上級者では物足りないかもしれない。もっとも、他のスマホに飽きて、操作の斬新さを楽しみたい人にはオススメだ。
実写比較を重視してZenFone Maxがカメラ回の勝利機種に!
カメラ勝負はスピードではMoto X Playだが、実写比較で4連勝したZenFone Maxを今回の勝利機種としたい。まさか4回ともリードするとは思わなかった。撮影スピードは設定でターボモードにもできるので弱点を和らげるのも良い印象。
ただシンプルにサクッと綺麗な1枚を撮りたいのならMoto X Playだろう。スペックの高さのわりに初心者にも優しい機種だ。
Priori 3S LTEは実写比較が痛かったものの、スペックや端末価格を考えるとここは仕方ないところ。設定が充実しているので、調整次第でキレイに撮ることも可能だろう。
次回はいよいよスタミナ比較。この3機種の本領発揮だ。真のスタミナ最強機種はどれになるだろうか。
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