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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第163回

ZenFone/Priori/Moto X、SIMフリーのバッテリー大きめスマホのカメラチェック

2016年07月04日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII.jp

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実写撮影はまずZenFone Maxがリード

 ここからは実際に撮影した画像の比較。まずはいつもの人形や造花を被写体にデジタル一眼(キヤノン EOS 70D)の画像と比較する。

ZenFone Max

Priori 3S LTE

Moto X Play

EOS 70D

 Priori 3S LTEとMoto X Playがややピンボケしてしまったが、その点を考慮しなくともZenFone Maxがデジイチに近い印象。全体的に濃いめに色が出ているもののウサギの人形はかなり近い。

 惜しいのはPriori 3S LTEでカラータイルや造花の感じはなかなか。アヒルの人形もZenFoneより近い。ただPCの大きなモニタで見ると全体的な暗さと画像の粗っぽさがかなり気になる。スマホの画面で見るだけなら、問題無いだろうが。

 さらに暗く感じたのがMoto X Play。相当色が濃厚に出ており被写体によっては面白そうなのだが。カラータイルの青、造花の緑の葉っぱなどは色が濃い。ただ今回はウサギの人形も緑っぽく出てしまい3位とした。

インカメラの撮影比較もZenFone Maxがリード!

 続いてインカメラの撮影比較。こちらはデジイチとの比較はせず、筆者の主観でキレイな1枚を1位とする。

ZenFone Max

Priori 3S LTE

Moto X Play

 筆者の構え方が下手で3枚とも斜めになってしまったが、その点は気にしないこととして、まずPriori 3S LTEは早々に脱落。全体的に緑っぽくなっているうえ、細部が潰れている。画素数の差が出てしまった。

 あとの2機種はZenFone Maxがまたもリードか。造花、ウサギ、シーラカンスの人形の色が自然。ただしそれでもカラータイルの色は相当濃く、カーテンは緑がかっている。

 Moto X Playのほうがパッと見るとキレイで、カーテンの色も自然。ただし造花の花びらは白くなってしまい、ウサギの人形がやはり若干緑っぽい。

暗所撮影でもZenFone Maxリードだ!

 ここからは暗所撮影の比較。被写体を150ルクス程度に設定し、デジイチも含めて撮影した。

ZenFone Max

Priori 3S LTE

Moto X Play

EOS 70D

 ここでもZenFone Maxがいい。細かく見るとEOS 70Dのほうがカラータイルや床の白が目立つものの、ZenFoneも黄ばんでいるとはいえ白に近い。アヒルの人形は近い色だ。Moto X Playも悪くはないのだが、より黄色みが強く見比べると差を感じる。惜しい。

 Priori 3S LTEはややピンボケしたが、3機種のなかで唯一カーテンの色が紫で、床は緑色なので3位とした。

インカメラの暗所撮影でもZenFone Maxなのか!?

 最後にインカメラでも暗所撮影を行なった。これは筆者の主観で1位を決める。

ZenFone Max

Priori 3S LTE

Moto X Play

 まずはPriori 3S LTEが脱落。全体的に青み、緑が強いうえ暗く、画質も粗い。価格、スペックを考えるとここは仕方ないと考えたい。

 というわけでZenFone MaxとMoto X Playの一騎打ちだが、ここでもZenFone Maxの明るさが有利に働いた。正直、明るすぎるくらいでやや違和感があるのだが、これでもフラッシュライトは使っていないのだ。だがおかげでシーラカンスの顔もきちんと写っており3枚のなかで1番を選ぶならやはり本機種だ。

 Moto X Playは暗く、シーラカンスの顔が潰れてしまい、また画質の粗さも感じる。ただ実際の雰囲気ではかなり近い。今回はキレイかどうかの主観勝負なので敗れたが、自然な暗さを大切にしたい人は選択肢に入れておきたい。

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