フルサイズデジカメが持つ3つのメリット
カメラ好きな人なら「フルサイズ至上主義」的な考えもあるだろう。たしかにフルサイズ判のデジカメは画質も良くカメラ自体の造りもいい。しかしすべてにおいてフルサイズがいいのだろうか?
画質重視ならAPS-Cサイズよりも有利なのは確か。プロ向けに作ってる機種もあるので基本性能は高い傾向にあり、いい点もたくさんある。
メリットその1、階調表現が高い
まず「35mmフルサイズ」の最大の利点は画質にある。撮像素子が大きいからというよりは素子1つそのものが大きいのが理由だ。
フルサイズはAPS-Cサイズに比べて面積が約2倍あるので、同じ画素数の場合には画素1つあたりの面積が2倍になり、受光できる光の量が増えて情報量が多くなる。ちなみに、画素数を抑えれば、画像サイズは小さくなるがそれだけ1画素あたりで取得できる情報量は多くなる。画素数の少ないフルサイズ機は、その恩恵を最大限発揮できるようにわざとそうしている場合が多い。
1画素あたりの情報量は階調の表現力の差につながる。ハイライトからシャドーまでの階調の表現幅、ラチチュードが広くなるのだ。
メリットその2、感度が高く暗所での撮影にも強い
上記と同じ理由で高感度への耐性が強くなり、暗所での撮影もしやすくなる。一般的なAPS-Cサイズ機では最高ISO感度が12800程度の機種が多いが、フルサイズ機ではISO感度102400などといった高感度での撮影に耐えられる機種がある。
ソニーの「α7S II」などは高感度に特化させるためフルサイズ機ながら画素数を約1220万画素に押さえて画素の面積を広くすることで、最高ISO感度409600を実現している。
メリットその3、光学ファインダーが見やすい
すべてのフルサイズ機に当てはまるわけではないが、内部に反射ミラーを採用する一眼レフカメラの場合、画角を決める光学ファインダーの見え具合は重要な要素だ。
光学ファインダーは撮像素子面へ向かう光を反射させてため、投影される大きさに影響される。
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