独自性を出すXperiaとAQUOS
シンプルで洗練されたNexus
最後に各機種の小技、独自機能を見ていく。とはいえすでにおなじみのシリーズだけに驚くような新機能はない。しかし2年前の機種と比べたり、使ったことのないメーカーの機種であれば、目新しさは感じるはず。
まずXperia Z5 Compactは側面に指紋センサーを搭載。指紋の登録は若干時間がかかるが一度登録してしまえば、ロックの解除はスムーズで、やり直しになることもほぼない。
Xperiaらしい部分はやはり充実したオーディオ周りで、ノイズキャンセリングや一般的な圧縮された楽曲をハイレゾ並の高音質で楽しめる「DSEE HX」を搭載。またタブレットのXperiaやプレイステーションとの連携機能もソニーらしい。
AQUOS Compactは人工知能のエモパーが最大の独自機能だが、ほかにもヒカリエモーションとEDGESTエフェクトはイルミネーションを活かしている点で他機種との差別化ポイント。
また画面の縁をなぞるだけでスクリーンショットが撮れる「Clip Now」や本体を持つだけで機能が有効になる「グリップマジック」といった小技系の便利機能が多い。さらにベールビューの強弱を設定できる、画質モードで色合いを変えられるなど、他機種と比べ設定を一段深いところまで調整できる。初心者向けのイメージがあるAQUOSだが、深く使いこなしてもおもしろそうな端末だ。
Nexus 5Xはやはりシンプルでホーム画面は当然Android標準のもの。Nexus 6Pと同じく指紋センサーが高性能で、ロックの解除は一瞬だ。
バッテリーセーバーはオン/オフだけで細かな設定のカスタマイズは不可能。小技風の機能としては、電源ボタンの2回押しでカメラ起動、スマホを持つと画面が自動的に点灯する「アンビエント表示」あたり。あとはユーザー自身がアプリを追加して自由にカスタマイズするということだろう。もっともこのままでも、画面がスッキリしていて洗練されている印象がある。
スタミナ勝負も引き分け
総合ではXperia Z5 Compactの勝ち!
最後のスタミナ勝負も結局引き分けというのが正直な印象だ。ただ全体的な勝負で見るとXperia Z5 Compactがオススメしやすい機種と言える。1つ気になったのがスピードチェックの文字入力でイマイチな結果を出した点だが、キーボードのカスタマイズでカバーできると判断した。
AQUOS Compactは料金では1番有利だが、ベンチマークテストやブラウザーの表示時間などのスピード面でやや他2機種にリードを許した。また、今回のYouTubeの2時間連続再生でも差がついている。
Nexus 5Xはスピードチェックの結果が良かったが、カメラチェックの暗所撮影で「暗い」「青い」と続いたのがマイナスの印象となっている。
というわけでXperia Z5 Compactが総合で勝利の結果となった。次回以降は特定のキャリアのみでリリースされているハイスペックなスマホを取り上げる予定だ。
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