いつものNexusな感じで
そつなくバランス系スマホ「Nexus 5X」
Google印のスマホであるNexusシリーズの新作として、「Nexus 5X」と「Nexus 6P」の2モデルがラインナップされた。それぞれGoogleストア版とキャリア版が存在しており、今回チェックするのはドコモ版のNexus 5Xになる。
特徴としては、ドコモから販売されている端末にもかかわらずキャリアアプリが皆無であることと、人によっては不要と感じるキャリアロゴがないところになるだろうか。キャリア版であるが、SIMフリーではないだけで(購入半年後には解除可能だが)、中身についてはほぼそのままといった印象だ。早速チェックいていこう。
スペックも見た目も持ちやすさも
バランスよくまとまっている
スペックから見ていくと、CPUはヘキサコアのMSM8992(Snapdragon 808)を搭載し、ディスプレーは5.2型(解像度1080×1920ドット、423dpi)だ。MSM8992は、big.LITTLE構成で、big側は1.8GHzのデュアルコア、LITTLE側は1.4GHzのクアッドコアになっている。純粋にCPUのカタログスペックだけでみると、高負荷のアクションに対してはデュアルコアなのでややパワーは控えめとなるが、大体の用途ではそれほど高負荷が続くケースもないので妥当だろう。発熱などは後述するベンチマークテストで触れたい。
サイズは73×147×7.9mm、重量が136g。とくに際立っている部分はない。外見はアウトカメラ部分が出っ張っているところが特徴だ。部材は金属パーツを採用していないようで、プラスチック感は否めないが、実際に手にすると違和感はなく、気に入る人は多そうだ。
メモリーは2GB、内蔵ストレージ32GB、バッテリー容量は2700mAh。これらはスタンダードだが、それゆえクセが少ないともいえる。また、USB Type-Cの採用も特徴のひとつだ。
本体のキモとも言えるグリップ感だが、不思議と持ちやすく感じた。形状としてはフラット面が多く、末端部がラウンドしているが、四隅の丸みも多く取られている。それもあって縦画面・横画面問わず、手の収まりがいいのだろう。もちろん、手のサイズによっては必ずしもそうとは限らないので、店頭でのハンズオンをオススメする。
「Nexus 5X」の主なスペック | |
---|---|
メーカー | LG Electronics |
ディスプレー | 5.2型液晶 |
画面解像度 | 1080×1920ドット |
サイズ | 約73×147×7.9mm |
重量 | 約135g |
CPU | Snapdragon 808(MSM8992) 1.8GHz×2+1.2GHz×4(ヘキサコア) |
内蔵メモリー | 2GB |
内蔵ストレージ | 32GB |
外部メモリー | × |
OS | Android 6.0 |
最大通信速度 | 下り最大262.5Mbps |
LTE対応周波数 | バンド 1/3/8/18/19 |
キャリアアグリゲーション | ○ |
VoLTE | ○ |
無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:1235万画素/イン:500万画素 |
バッテリー容量 | 2700mAh(交換不可) |
FeliCa | × |
NFC | ○ |
ワンセグ | × |
フルセグ | × |
NOTTV | × |
ハイレゾ再生 | × |
赤外線通信 | × |
防水/防塵 | ×/× |
SIM形状 | nanoSIM |
連続待受時間(3G/LTE) | 非公開 |
連続通話時間(3G/LTE) | 非公開 |
カラバリ | Quartz、Carbon |
発売時期 | 発売中 |

この連載の記事
- 第268回 5Gスマホ「arrows NX9 F-52A」は水洗い・アルコール除菌OKの安心安全な1台
- 第267回 モトローラの超個性派スマホ「razr 5G」はシンプルに折りたためることが楽しい
- 第266回 デュアルカメラ+5000mAhバッテリーを搭載で1万円台の「moto e7 power」の使い勝手を検証
- 第265回 1万円台のオールラウンドモデル「moto e7」はライトユースに最適
- 第264回 3万円台で5G対応スマホ「Galaxy A32 5G」はカメラが万能で驚いた!
- 第263回 新型タフネススマホ「TORQUE 5G」を使って沖縄の海から生放送をやってみた!
- 第262回 約2万円で販売の5Gスマホ、シャオミ「Redmi Note 9T」はスマホの価格破壊!
- 第261回 条件次第で1円のシャオミのSIMフリースマホ「Redmi 9T」は大画面大容量バッテリーが魅力
- 第260回 2万円台のSIMフリースマホ「moto g9 play」は価格以上の性能のハイコスパ機
- 第259回 ハイエンドメーカー・OnePlusのカジュアル5Gスマホ「OnePlus Nord N10 5G」のちょうど良さ
- 第258回 基本性能を底上げ&便利機能で約4万円の5Gスマホ「AQUOS sense5G」に大ヒットの予感
- この連載の一覧へ