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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第5回

米軍払い下げの野戦電話を入手! 2台でできる意外な使い道

2015年12月18日 17時00分更新

文● にゃかむら、編集●アスキー

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電話機大好き

 電話するのは好きじゃないのに、なぜか電話機は好きなワタシ。昔からアメリカの映画やドラマで見られるようなコードレス電話に憧れて何台も買ったり、変わった形をした電話機を買ったりしてました。

 そうやって店で電話機が売られるようになったのは、確かワタシが20歳のころ。電電公社が民営化され、電話機や回線の自由化が認められたのです。

 若い人は信じられないかもしれませんが、それまでは電話事業を一手に担っていた電電公社から黒電話を借りていて、市販どころか黒電話以外の選択さえなかったんですよ。自由化と聞いて、これからは勝手につないでいいんだ! と衝撃を受けたっけなぁ(遠い目)。

 今となってはレトロでいいなと思うんですが、当時はダサ~としか思えなかった黒電話。一刻も早く交換したいと思い、自由化直後は次々と電話機を買い込んでました。が、部屋のジャックは1口しかないので使えるのは当然1台だけ。1台をつないで、ほかはインテリアにするしか……ていうか、ぼっち気味だったのでそもそも電話を使うことなんてほとんどなく、つないだ1台もインテリアみたいなもんでしたけどね!

 そんなある日。ミリタリーショップで、これは! というジャンク品の電話機を発見しました。もちろんいつもどおり即買いです。

ゴツくてカッコいいのです! 使えないけど

 というわけで買ったのが、この2台の野戦電話機

野戦電話機。左は「TA-838/TT」、右は「TA-1042A/U」

 左は「TA-838/TT」、右は「TA-1042A/U」という型番で、いずれも米軍の払い下げ品です。TA-838/TTは1980年ごろのかなぁ。TA-1042A/Uは1990年代だと思います。いずれも見てのとおりいかにも“軍用”という風で、これが机に置いてあるだけで雰囲気抜群! ちょっとボロいところもあるけど大きく壊れてたりはしないし、それも味ってことで(´ー`)。

左のTA-838/TTのハンドセット(受話器)は普通の電話っぽいけど、右のTA-1042A/Uのはメカメカしい

このハンドセットは無線機でも使われるもので、6ピンコネクターで接続されています

 昔のショルダーフォン的な感じのTA-838/TTは、アナログ回線の最後のタイプとのこと。

 アナログ回線にはダイヤル回線とプッシュ回線がありますが、これはプッシュ回線用。家庭の回線とまったく同じで、実際アメリカでは家庭用電話として使っている人もいるみたいです。でも残念ながら日本では使用不可。技術基準適合認定を受けた端末しかつなげられないのでNGなのです。超残念~(´Д`)。

コードを取り付ける端子と、呼び出し音が流れるスピーカー

無造作に入れられたステンシル数字がカッコよくないですか?

ハンドセットを置く部分には、ずいぶんメカメカしく作られたストッパーが。そしていかにもスイッチな通話オフのスイッチ

普通の電話回線で使うときは電力も供給されますが、端末どうしをダイレクトにつなげるときには電力が必要になるため、電池ボックスがあります。単2電池×4を使用

 ちなみにネットで見た動画では、虫の声のようなコロコロとした感じの呼び出し音がしていました。外で使うときに自然の音に近ければ敵に発見されにくいということのようです。

(次ページでは、「野戦電話の意外な使い道」)

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