Windows 10搭載PCの販売構成比が初めて2割に達した。
BCNが全国の主要販売店を対象に調査したところによると、2015年11月におけるWindows 10搭載PCの構成比は20.3%となり、2015年7月29日の提供開始以来、初めて2割を突破した。デスクトップPCでは24.9%と4台に1台がWindows 10搭載PCとなったが、ノートPCでは19.4%に留まった。今後、主力となるノートPC市場において、Windows 10搭載PCの構成比が上がるに従い、市場全体の構成比が高まっていくことになりそうだ。
ただし、タブレット市場においては、Windows 10搭載デバイスの市場構成比は6.4%と1桁台に留まっており、Androidの45.3%、iOSの36.8%の2強の牙城は崩せていない。
PC分野においては、依然として、Windows 8.1搭載PCの構成比が高い。
今回の調査結果でも、PC全体に占めるWindows 8.1搭載PCの構成比は66.1%と、3台に2台を占めている。
Windows 8.1搭載PCを購入しても、現時点ではWindows 10に無償アップグレードできること、Windows 8.1搭載ハードウェアのスペックがWindows 10を動作させる上で十分な水準にあること、Windows 8.1搭載PCの価格が安いことなどが理由となっている。
Windows搭載PCの平均単価
実際、平均単価を比較してみると、ノートPCでは、Windws 8.1搭載PCの平均単価が9万1300円であるのに対して、Windows 10搭載PCは12万900円と3割ほど高止まりになっている。デスクトップPCではWindows 8.1搭載PCの9万400円に対して、Windows 10搭載PCは14万5300円と、6割ほど高い平均単価となっている。
ちなみにMacは、ノートでは13万3000円、デスクトップでは15万400円と、いずれもWindows 10搭載PCの平均単価をさらに上回っている。
だが、Windows 10搭載PCにも価格が安いものがある。
一番平均単価が安いWindows 10搭載PCは、マウスコンピューターのm-Stick MS-NH1で1万7400円。ノートPCでも、日本エイサーのAspire One Cloudbook 11の平均単価は2万9900円と、3万円を切っている。
ちなみに、最も平均単価が高いWindows 10搭載PCは、パナソニックのLet's note MX5で、28万9500円となっている。
Windows 10は、様々なデバイスが用意されていることが特徴だが、PCにおいては価格帯という点でも幅広い製品が揃っているのがわかる。
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