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T教授の「戦略的衝動買い」 第353回

バンド交換が簡単なKnot腕時計の京都組み紐ストラップを衝動買い! 

2015年10月31日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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他社にもストラップの交換を考慮した製品はある
でも、ノーツールで交換できるものは少ない

ブラウン腕時計の一部モデルでは、取り外しやすくするためにバネ棒の両端が露出するようなベルトを使用している

ブラウン腕時計の一部モデルでは、取り外しやすくするためにバネ棒の両端が露出するようなベルトを使用している

 実は伝統的なバネ棒を使用した腕時計でも、取り付け/取り外しに多少の工夫はされているモノもある。

 ミニマルデザインの元祖であり、筆者の大好きなブラウンの腕時計は、ベルトの接続部分を工夫して、バネ棒の両端を見やすく露出させるデザインを採用し、ストラップ交換を比較的簡単にしている。

 しかし、やはりストラップの交換にはバネ棒はずしが必要なことに変わりなく、着せ替えストラップを実現するには程遠い。

「THE BRADLEY」は人気の腕時計だが、ストラップを自由には替えられない構造だ

「THE BRADLEY」は人気の腕時計だが、ストラップを自由には替えられない構造だ

 また、同じように伝統的なバネ棒を採用していても、ベルト交換を前提にしないデザイナーズブランドの腕時計も多い。デザインされた腕時計本体と専用ストラップの組み合わせでベストバイな形になっている商品だ。

人気のロレックス「デイトナ」は、腕時計本体とストラップは極めてタイトに結合している。そのため、素人がごく普通のバネ棒はずしを使って、本体を傷つけることなく取り外すにはかなりハードルが高い

人気のロレックス「デイトナ」は、腕時計本体とストラップは極めてタイトに結合している。そのため、素人がごく普通のバネ棒はずしを使って、本体を傷つけることなく取り外すにはかなりハードルが高い

 高級腕時計と言われる腕時計では、専用ストラップと腕時計の接続は極めて精度が高く、タイトな接続になっているものが多い。たとえば日本人には今も根強い人気を誇るロレックスのデイトナ腕時計の革ベルトモデルなどがそうだ。

 極めてタイトな専用革ストラップと本体の接合部分は、ズブの素人がバネ棒はずしで交換できるレベルを超えている。無理矢理やってしまうと本体に大きく傷をつけたりすることもあるので注意が必要だ。

 そういう意味でも、アビエ式ベルトの登場は技術的に極めて意味のあることなのだが、それを普及させる環境やプロダクトの登場が遅れてしまったというのが現実だろう。

スルー系のストラップを付け替えるには、まず腕時計本体にイージーレバーだけを取り付ける

スルー系のストラップを付け替えるには、まず腕時計本体にイージーレバーだけを取り付ける

イージーレバーと腕時計の間をストラップを通すだけで、極めて簡単だ

イージーレバーと腕時計の間をストラップを通すだけで、極めて簡単だ

 できれば比較的安価で提供される取り付け/取り外しの便利なKnotのストラップを、ほかの腕時計でも使ってみたいと考えるユーザーがいるかもしれない。

 しかし、Knotの腕時計のストラップは紳士用の腕時計の標準的ストラップ幅の20mmより2mmも幅の狭い18mmなので、そのストラップを既存の腕時計のストラップとして使える可能性はかなり低い。

 男女兼用系の少し小さくファッショナブルなKnot腕時計にはピッタリの18mmストラップも、既存の腕時計には細すぎてあまり似合わない。Knotはなかなか戦略的にすばしっこいようだ。

次ページへ続く、「好きな時に好きなストラップに交換できる

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