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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第87回

Adobe Max:きっかけを与える「写真」と、X-T10―15年ぶりの富士フイルムのカメラ

2015年10月14日 18時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII.jp

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写真をきっかけに、最新のクリエイティブフローを体験

 おそらくAdobe Maxに訪れていた人のほとんどは、Adobeの購読型サービスCreative Cloudに加入していることでしょう。そこにカメラが加わることで、特にPhotoshopやLightroomの活用に刺激が与えられるのではないかとの期待ができます。

 また、X-T10はWi-Fiでスマートフォンに直接写真を取り込むことができます。Lightroom MobileやPhotoshop Fix、Photoshop Mixを使うと、デジタルカメラで撮影した写真をすぐにAdobeのアプリで仕上げるプロセスに入ることができるのです。

 たとえば帰りの飛行機の中で、ロサンゼルスで撮影した写真を振り返りながら、トリミングしたり、ちょっと明るさや色を調整したり、映り込んでしまった余計なモノを削除したり、2枚を合成したり。

 サンフランシスコまでの50分の飛行機の中でもひととおり写真編集を楽しむ事ができたのですから、世界中からもっと長い時間をかけてロサンゼルスを訪れた人々は、もっと深い活用まで踏み込むことができたのではないでしょうか。

 Adobeが今回富士フイルムのデジタルカメラを来場者にプレゼントしたのは、正解だったのではないかと思います。写真編集というAdobeのソフトウェアの原体験がモバイルでも本格化していることを、伝える事ができるからです。

 もちろん、筆者が新しいカメラを試せるという楽しさもありますが、撮影した後をモバイルでこなすスタイルは、かなり快適なものだったと、お伝えしておきたいと思います。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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