大判撮像素子と交換レンズシステム、ワンランク上の次世代空撮が可能に
DJI、Inspire 1用のマイクロフォーサーズマウントの新4Kカメラを発表
2015年09月11日 18時48分更新
DJIは9月11日、同社の空撮マルチコプター「DJI Inspire 1」用カメラとして、マイクロフォーサーズマウントに対応した新カメラ「ZENMUSE X5/X5R」を発表した。同社オンラインストアでX5はすでに販売中。
撮像素子に4/3インチCMOSセンサーを搭載、静止画記録は最高4608×3456ドット、動画記録は4096×2160ドット(24/25fps)や3840×2160ドット(25/30fps)という4K動画撮影が可能。大判撮像素子による広いダイナミックレンジに加え、レンズのフォーカス・絞り制御、ホワイトバランスやシャッター速度制御といったマニュアル操作が、地上からタブレット画面上で行なえる。記録メディアはmicroSDカード。
カメラマウントはマイクロフォーサーズで、標準で「DJI MFT 15mm f/1.7 ASPH」(35mm換算30mm)が装着されている。異なるレンズを用いた場合はジンバルの安定が悪くなると考えられるが、バランサーウェイトを用いるようだ。
すでに発売中のInspire 1用カメラ(X3)と同様に3軸ジンバルと一体化した構造で、飛行中の機体の傾きを自動補正するほか、オペレーターがタブレットを見ながら撮影方向をコントロール、水平方向にも360度回転する。
X5の本体サイズは幅120×高さ135×奥行き140mm、重量526g。X5Rは幅136×高さ125×奥行き131mm、重量583g。X5/X5Rともに静止画・動画記録画素数などは同様だが、X5Rには静止画記録にRAWフォーマット対応、最高記録ビットレート2.4Gbps(X5は60Mbps)であるなど、高画質静止画・動画撮影に向いている。価格はX5が29万6800円(レンズなし22万9000円、X5Rの価格・発売時期は未定)。