DJI Phantom 2などを販売するDJIは11月12日(米時間)、マルチコプターの新製品「INSPIRE 1」を発表、販売を開始した。
現行のPhantom 2よりも上位機にあたるモデルで、4K撮影とリアリタイムビューが可能なカメラシステムを装備する。4つのローターを支えるアームは飛行中と着陸時で角度が変わり、地上ではローター下の着陸脚でカメラが地面に当たらないように、飛行中はカメラの視野に着陸脚が入らないようにしている。
加速度センサーやGPSに加え、音波/光学カメラによる測距技術を導入してGPSの利用できない屋内でも安定して飛行でき、1ボタンで離陸/着陸、発進地点への帰還といった機能もブラッシュアップしているという。
搭載するカメラは、撮像素子にソニー製1/2.3インチEXMOR、12メガピクセルCMOSセンサーを採用、4K/30fpsの撮影が可能。機体が傾いてもカメラを水平を保つジンバルに装備。画像伝送装置も内蔵し、送信機側でリアルタイムに映像を確認できるほか、送信機を2つ使うことで1人が飛行をコントロール、もう1人がカメラの方向制御を行うことも可能。カメラ部は将来的なアップグレードのため容易に交換できるという。
機体サイズ438×451×301mm、機体重量は2935g。4500mAh(6S)バッテリーを用い、最大18分間の飛行が可能(オプションで5700mAhバッテリーも用意される)。価格は2899ドルより。