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プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第5回

HDDがトンだ? Droboならリカバー作業も超イージー

2015年09月14日 11時00分更新

文● 飯岡真志 編集 ●金子/ASCII.jp

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本体が壊れた時はどうするの?

 Droboシリーズは海外のベンダー(米国)の製品であり、本体故障時のサポートがどうなるのか気になる人もいるだろう。でも大丈夫だ。プリンストンを介して流通しているDroboシリーズについては、1年間の製品保証が付いており、日本語でサポートを受けられる。万が一期間中に本体が故障しても、正常に動作する個体と交換される。

 ストレージの故障の場合、本体が直っただけでは解決とならない。大切なのはデータだ。だが、Droboシリーズなら、この点も問題ない。交換された本体にこれまで使っていたHDDを搭載すれば、これまでと同じように使えるのだ。

新製品への移行はどうなる?

 では、より古いDroboから最新のDrobo 5NやDrobo 5Dへの移行はどうだろう? ここで言う「移行」とは、旧機種のDroboからHDDを取り出して、新しいほうのDroboにそのHDDを搭載するという、最も楽な手法のことだと思ってほしい。

 Drobo間での移行に関しては、プリンストン作成の日本語サイトに詳細が説明されている。同サイトの情報を元に、DAS、NASそれぞれのDroboシリーズで移行可能な組み合わせを表にした。

Drobo 5D(DAS)を中心にした移行表
旧機種移行先
Drobo MiniDrobo(4ベイ)Drobo 5D
Drobo Mini××
Drobo Gen1, 2, 3×
Drobo S, S2××
Drobo 5D××
DroboPro×××
Drobo 5N(NAS)を中心にした移行表
旧機種移行先
Drobo 5N
Drobo FS
Drobo 5N
DroboPro FS×
Drobo B800fs×

 Drobo Miniは2.5インチHDDを使用するモデルであるため、移行は同機種間のみ可能だ。DroboProは8ベイのモデルであり、移行できる現行機種は存在していない。筆者を含む個人ユーザーが多いと思われるNASのDrobo FSは、現行機種のDrobo 5Nへの移行が可能だ。なお、新しい世代のDroboに移行したら、古い世代のDroboに再度HDDを戻すことはできない。移行は一方通行(アクセラレータ)である。

 移行の際にはまず、新機種側のファームウェアが最新であることを確認しよう。その後、新旧両方のDroboの電源を切った状態で旧機種からすべてのHDDを取り外し、新機種にセットする。あとは新機種の電源を入れるだけで、移行は完了となる。

Droboなら大切なデータを長期間にわたって保存するのに適している

 トラブルシューティングでさえ、カンタンオペレーションで対応できる、Droboなのである。なお、移行は必ずDrobo本体の電源を切った状態で行う必要がある。電源が入ったまま移行をしようとすると、データが消えてしまうからだ。

 データというものは(種類にもよるが)、ひとたび作られたら長期に保存されることも多い。保存するストレージ機器の寿命を超えて、存在し続ける。一般的なRAID機器では、同じベンダーの製品であっても簡単な「移行」は不可能だったり、動作を保証されなかったりすることも多い。

 その点、シリーズ間での移行が可能なDroboは、大切なデータを長期間にわたって保存するのに適しているといえる。これだけでも、Droboシリーズを選ぶメリットは大きいのだ。

NASモデルやサーバールーム向けモデルもラインアップ

 Droboシリーズには、家庭向けからサーバーとの接続に使うハイエンドストレージまで、多くの製品を用意している。ここでは、大企業の部門/中小企業から、家庭でも使える製品を紹介しよう(写真をクリックすると、メーカーページに飛びます)。

本記事で紹介している5ベイ搭載のNAS製品「Drobo 5N」

5ベイ搭載、USB 3.0/Thunderbolt対応の「Drobo 5D」

iSCSIに対応し、12ベイを搭載する企業向けモデル「Drobo B1200i」

(提供:プリンストン)

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