表彰台も見えた決勝レース
しかし、アクシデントがミクSLSを襲う
決勝日朝のフリー走行でもまったく問題は発生せず、ついに来た良い流れ。この流れのまま決勝レースがスタート。スタートを担当するのは片岡選手だ。ローリングスタート直後、1周目で2台をパスし、なんと3位で戻ってきた。その後、5位まで順位を落としたが、独走状態になった1位の55号車・ARTA CR-Zはともかく、2位以下にはしっかりついて行けている。このままいけば、ピットワーク次第で表彰台は間違いない。
23周目にミクSLSはピットに入ったが、このとき痛恨のアクシデントが起きてしまう。まず、ホイールの装着に手間取り、20秒ほどロスしてしまう。大慌てでミクSLSと谷口選手をコースに送り出したが、その直後テレビに映し出されたのは、コースアウトしているミクSLSの姿。なんとホイールがしっかりとハマっていなかったため、右フロントのタイヤが外れそうになっていたのだ。
この状態でスピードを出してしまうと、ホイールが外れるだけでなく、足回りに深刻なダメージを負ってしまう可能性がある。谷口選手はゆっくりとピットへ向けて走っていた。しかし、1コーナーを抜けた先で発生したため、1周4.5kmの富士スピードウェイを丸々スロー走行することになってしまったのだった……。
今回のレースは300kmのスプリントレース。すでにレースの半分は終わっている。表彰台も見えていただだけに残念だったが、ここで勝敗が決してしまった。再びコースに出たときには23位まで順位が落ちており、さらにトップとは2ラップ以上の差がついていた。
だが、前戦もノーポイントだということを考えると、1ポイントでもいいから欲しい。谷口選手の追い上げにより徐々に順位を上げたものの大きくついた周回差は埋まらず、最終的に18位完走となった。
2戦連続ノーポイントにより、チャンピオンシップは崖っぷちになってしまった。次戦は鈴鹿の1000kmなので、いつもより多いポイントを獲得できるレースだ。ここで乾坤一擲、大量ポイントを獲得してランキング上位に食い込みたい。ぜひ鈴鹿にミクSLSを応援しにいってほしい。
(次ページでは、「関係者インタビュー」)
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