この記事は「Apple Musicはどう? 音楽配信サービスが日本で話題にならなかった理由」の続きとなる記事です。合わせてご覧ください。
音楽に毎月980円も払うなんてあり得ない。そう考えるユーザーには聴き放題の「ラジオ型」が落としどころとして用意されている。今回は定額配信サービスとして人気のラジオ型を試してみたい。
ラジオ型は、Apple Musicのような「オンデマンド型」と違って、自分で選曲するのではなく、サービス側が提供するプレイリストを再生するもの。ジャンルやシチュエーション別に細かくプレイリストが用意されていて、そこから選んで再生して聴くことになる。
アプリケーションの仕組みはシンプルそのものなので、音楽配信サービスがよくわからないという人にも使いやすい。また、最新のヒット曲や、ジャンル別に音楽を広く把握するのに向いている。平たく言えばエントリーユーザー向きのサービスということになる。
ただ、再生する曲順は自分で決められないし、アルバムを通して聴くこともできない。基本的には流しっぱなしで、BGMのように聴くスタイルになる。そうした制限がある代わりに、オンデマンド型よりも月額料金が安いわけだ。
ラジオ型のサービスは、KDDIの「うたパス」と、NTTドコモがレコチョクと組んで「dヒッツ」を提供している。いずれもスマートフォン向けのコンテンツサービスで、利用できるのはAndroidとiOSの端末で、パソコンでは使えない。ここは誤解されがちなので強調しておくと、キャリアの契約とは無関係に使える。auユーザーでも、ドコモユーザーでも、ソフトバンクユーザーでも。
(次ページでは、「うたパスとdヒッツの違い」)