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T教授の「戦略的衝動買い」 第342回

スマホから詳細設定できる多機能腕時計「CASIO EDIFICE」を衝動買い!

2015年08月05日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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各国の時差をスマホから一発修正できる
ワールドタイム調整が便利!

スマホから設定変更できる項目はワールドタイム以下の4項目だ

スマホから設定変更できる項目はワールドタイム以下の4項目だ

 画面に表示される機能は「ワールドタイム」「ストップウォッチ」「タイマー」「アラーム」の4種類だが、現在のところ対応しているのはストップウォッチを除く3種類の設定アプリだ。

 前述したが、CASIO WATCH+で連携操作可能なストップウォッチ機能は初代モデルのEQB-500のみのようだ(ECB-500の単体ストップウォッチは機能する)。

選択したワールドタイムは、9時位置の小さな文字盤(左側小針)に転送表示される

選択したワールドタイムは、9時位置の小さな文字盤(左側小針)に転送表示される

ワールドタイムは世界300都市の中から選択設定可能だ。今回はパリを選択した

ワールドタイムは世界300都市の中から選択設定可能だ。今回はパリを選択した

海外出張や海外旅行で頻繁に起こる、現地時刻と目的時刻の入れ替え作業がCASIO WATCH+を使えば一気に簡単になる

海外出張や海外旅行で頻繁に起こる、現地時刻と目的時刻の入れ替え作業がCASIO WATCH+を使えば一気に簡単になる

 ワールドタイムは世界300都市の時刻に対応しており、ECB-500の9時位置にある小さな文字盤(左側小針)に表示する。たとえば、出張先の現地時刻(ワールドタイム)をスマホの画面上で事前に選択し、Bluetoothを使ってECB-500上の小さな文字盤に転送できる。

 また、ついつい操作を忘れてしまうことの多いメイン針(ローカル時刻)と左側小針(目的地時刻)の瞬時入れ替えも、スマートフォン上の「時刻入替」を選択し、「設定を時計に送る」をタップするだけ。自動的かつスムースに完成してくれる。

今回の海外旅行でも、成田に到着する前に、パリから戻ってくる飛行機の中で一発で変更修正ができた。本当に簡単で助かる

今回の海外旅行でも、成田に到着する前に、パリから戻ってくる飛行機の中で一発で変更修正ができた。本当に簡単で助かる

 ワールド対応の電波腕時計でも、海外から帰国する機内でこの操作を事前に行なえるメリットは極めて大きい。

ECB-500モデルの場合、ストップウォッチ関連の操作は腕時計本体でのみ行なえる

ECB-500モデルの場合、ストップウォッチ関連の操作は腕時計本体でのみ行なえる

タイマー(カウントダウンタイマー)設定は複数のボタンをいろいろ押して腕時計上で実行するのと比較して、スマホ上で見たまま設定できるので超簡単だ

タイマー(カウントダウンタイマー)設定は複数のボタンをいろいろ押して腕時計上で実行するのと比較して、スマホ上で見たまま設定できるので超簡単だ

 ストップウォッチ機能は前述したように、スマートフォン上での設定操作機能はサポートされておらず、アプリによるスマートフォン上の表示は単なるオンラインマニュアルのイメージとなる。

 次にタイマー機能。最大24時間までのタイマー(カウントダウンタイマー)を設定して設定内容をECB-500側に送り、腕時計側でタイマースタートを行なう。すると、赤い秒針が逆回転(左回り)しながらカウントダウンがはじまり、設定時間が終了すると、アラーム音で知らせてくれる。

 一般的には、ラーメンタイマーなどと同じような利用であれば設定が超簡単になってありがたい。

複数のアラームの設定を一覧して、変更やストップ、スタートの設定も極めて簡単にできるようになった。もはや腕時計単体での設定作業には戻りたくない心境だ

複数のアラームの設定を一覧して、変更やストップ、スタートの設定も極めて簡単にできるようになった。もはや腕時計単体での設定作業には戻りたくない心境だ

 最後はアラーム機能。昨今は多くのデジタル腕時計がマルチのアラーム設定を実現しているが、それぞれが何時何分に設定しているかを一覧して見ることは、腕時計だけでは難しい。

 CASIO WATCH+アプリを使用すれば、今設定されているアラームはいくつで、それぞれが何時何分に動作するよう設定されているかが一目瞭然だ。

カシオ流スマートウォッチの広がりに期待!

 カシオのオンにもオフにも使えそうな腕時計EDIFICEは、世の中の一般的なスマートウォッチとは目指すべきターゲットが多少異なる。現在、世の中にあるすべてのスマートウォッチが、GoogleやAppleの構想したある意図の下で、あるときはスマートフォンのリモートディスプレーや入出力のリモートマイクロフォンや外部スピーカー、タッチデバイスとして働くことが多い。

 もくろみ通り、うまくいくかどうかはまったくの白紙だが、いずれはスマートフォンとスマートウォッチをイコールな関係に位置づけたり、アプリによってその主従の関係を逆転させたりという発想も十分ありそうだ。考え方にもよるが筆者はそちらのほうが将来は面白いと考えている。

 一方、カシオのCASIO WATCH+は、使用前はスマートフォン上で動作するAndroid Wearのような感覚をもってしまうが、あくまで主役は腕時計であるEDIFICEであり、CASIO WATCH+は操作マニュアルの延長上にある単なる設定変更データ転送ユーティリティだ。

 世界の腕時計老舗メーカーの多くがAndroid系のスマートウォッチを目指す、というのが現在のトレンドだが、カシオと同じ立ち位置で次世代のスマートウォッチを企画する時計メーカーがもう少しはあってもよさそうな気がする。これからも“カシオの考えるスマートウォッチ”にぜひとも期待したい。

■関連サイト

T教授

今回の衝動買い

アイテム:CASIO EDIFICE ECB-500

価格:ヨドバシ・ドット・コムにて3万200円で購入


T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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