前回ガッツリ紹介したDrobo 5Nは、複数のPC/Macからネットワーク経由でデータ共有が可能なNAS(Network Attached Storage)であった。それに対して、今回取り上げるDrobo 5DはDAS(Direct Attached Storage)、外付けのストレージ機器だ。
「Drobo 5D」は長く使い続けられるUSB/Thunderboltストレージ
昨今、ごっついデスクトップPCを使い続けてるのは、マニアとIT系ライターくらいで、非モバイル環境でもノートパソコンやNUCなどの小型PCを選択するユーザーが増えてきている。だがコンパクトなパソコンは、2.5インチやそれ以下のHDD/SSDを搭載しており、ストレージ容量はあまり多くない。そこで、今どきのパソコンで大容量のデータを扱いたい場合には、外付けのストレージ機器が必要となる。WindowsならUSB 3.0/3.1(5Gbps)、MacならThunderbolt(10~20Gbps)といった高速なI/Oインターフェースを介することで、内蔵HDDに遜色ない転送性能と容量を実現するのが今どきのスタイルだ。
もっとも、外付けストレージも使っていれば容量がいっぱいになる。その際に、また買い換えるのでは面倒だ。当然、データを守る機能も欲しい。そこで、必要に応じて容量を増やせる柔軟性や、HDDが故障した際にもデータを失うことのないよう冗長性(RAID機能)を備えていれば、とても使いやすく、また長く使い続ける事が可能となる。
ただし、そのために小難しい設定をしたり、RAIDに関する知識が必要となったりするのではいただけない。
「容量が足りなくなったら、ベアのHDDを買ってくるので、あとはシクヨロ!」
とばかりに、おまかせで利用できるストレージ機器はないものか? “もちろん、ある。そう、Drobo 5Dだ”。
Droboシリーズに属する製品なので、Drobo 5DもBeyondRAID技術を採用しており、これにより、
- 容量の異なるHDD同士を組み合わせてムダなく利用可能
- 使用量の増加に応じてHDD・SSDを追加できる
- RAID5/6相当の冗長性によるデータ保護機能を備える
といった機能を実現している。
I/OインターフェースにはUSB 3.0とThunderbolt(2基)を備えており、WindowsとMac OS Xの両OSに対応している。Thunderboltのインターフェースが2基あるため、Drobo 5Dをデイジーチェーン接続することもできる(Drobo以外の機器とでも可能)。
Drobo 5Dのスペック | |
---|---|
搭載可能なドライブ | 最大5台(3.5インチSATA HDD、SSD) |
最大容量 | 32TB |
インターフェース | USB 3.0、Thunderboltx2 |
サポートするOS | Windows 8.1/8/7/Vista(32/64bit)、Mac OS X 10.7以降 |
ファイルシステム | NTFS(Windows)、HFS+(Mac OS X) |
サイズ | 幅150.3×奥行き262.3×高さ185.4mm |
重量 | 3.9kg |
さっそく、Drobo 5Dの使い方、そして可能な事を見ていこう。
(次ページ、「Drobo 5Dをセットアップ!」に続く)
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