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前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック” 第69回

プロの道具がスゴイ!

2015年07月07日 09時00分更新

文● 前田知洋

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ナイロン繊維のヤスリ

ナイロン繊維ヤスリ、BSデライトパッド(イチグチ)。ハサミで切って好きなサイズで使える

 紙やすりでは、傷が目立ってしまうような場合や、液状の金属磨きを使いたくない対象物には、ナイロン繊維のヤスリを使うとドライでキレイに磨けます。少し値段は高めですが、紙やすりと違い耐久性があります。僕はキーボードのハードな汚れや爪の表面を磨くのに使っていますが、工業製品なので利用は自己責任でプリーズ。

最強の錆止めジンクリッチ塗料

亜鉛を96%含むジンクリッチ塗料、ローバルR(ローバル)。色は銀ではなくブルーグレー

 高級なPCの周辺機器の金属パーツは、最近ではステンレスやアルミが使われています。ただし、リーズナブルな価格設定のためか、鉄にメッキされたパーツも多くあります。メッキの難点は、わずかな傷やピンホール(目に見えない極小の穴)からサビが発生してしまうこと。結露やバッテリーの液漏れなどもサビの原因になります。

 そんな欠点を補うために開発されたのが、鉄塔などに使われる亜鉛メッキと同じ防錆性能を持つ「ジンクリッチ塗料」。成分の大部分が亜鉛(ジンク)なのが特長です。塗装後は銀色ではなくブルーグレーになるのと、手が触れたり擦れるパーツには向きません。下処理をキチンとすれば、塩水がかかる環境でも防錆効果があります。

コンクリートハンマー

もはや番外編かもしれませんが…。男の憧れコンクリートハンマー(Makita)

 2週間かけてハンマーで壊そうと予定していた頑丈なブロック壁。コンクリートハンマー(道路工事などで「ダダダ…」と使うあのマシン)を使ったら、1時間弱で終了。さすがにこのツールはレンタルしましたが、プロの道具の威力を痛感しました。はずしたレンガは全部で100個ほど、総重量300kg。子供の頃に工事の人を見て憧れてました。マシンガンみたいでストレス解消にもなります…(笑)。

前田知洋(まえだ ともひろ)

 東京電機大学卒。卒業論文は人工知能(エキスパートシステム)。少人数の観客に対して至近距離で演じる“クロースアップ・マジシャン”の一人者。プライムタイムの特別番組をはじめ、100以上のテレビ番組やTVCMに出演。LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)グループ企業から、ブランド・アンバサダーに任命されたほか、歴代の総理大臣をはじめ、各国大使、財界人にマジックを披露。海外での出演も多く、英国チャールズ皇太子もメンバーである The Magic Circle Londonのゴールドスターメンバー。

 著書に『知的な距離感』(かんき出版)、『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版社)、『芸術を創る脳』(共著、東京大学出版会)、『新入社員に贈る一冊』(共著、日本経団連出版)ほかがある。現在、ビジスパからメルマガ「なかマジ - Nakamagi 3.0 -」、「Magical Marketing - ソシアルスキル養成講座 -」を配信中。

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