2015年7月15日に、Windows Server 2003のサポートが終了する。すでに残り20日を切っている。
日本では、2003年6月から発売となったWindows Server 2003は、国内発売から7年1ヵ月を経過した2010年7月にメインストリームサポートが終了。その後5年間の延長サポートを提供しており、あわせて12年1ヵ月という、サーバーOSとしては過去最長のサポート期間を終了することになる。
2014年度の国内IAサーバー出荷台数が前年割れ
だが、ちょっとした異変が起きている。
2014年4月にサポートが終了したクライアントOSのWindows XPでは、消費増税前の駆け込み需要が重なったことで、PCの販売が大幅に拡大。空前の買い換え需要を生んだのは記憶に新しい。
当然、今回のWindows Server 2003でも、同様の買い換え需要が発生するものと多くの業界関係者が期待した。
だが実際には、サーバーの出荷台数は、伸びるどころか、前年割れという実績に留まってしまったのだ。
業界団体である一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が発表した2014年度(2014年4月〜2015年3月)のサーバー、ワークステーションの国内出荷統計調査によると、IAサーバーの国内出荷台数は、前年比9%減の30万8680台と前年割れの実績。出荷金額は前年並みの2118億1800万円に留まったのだ。
実は、同協会では、2014年度期初には、前年比3%増となる35万2000台の出荷を予想。市場が拡大するものと予測していた。
この中には、Windows Server 2003のサポート終了が、IAサーバーの出荷増につながるとの目論見があったことは否めない。
だが、結果は前年割れ。JEITAでも、「Windows Server 2003の影響という意味では、期待はずれの実績」であることを認める。
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