デジタルカメラで今人気なのは、コンパクトでレトロな感じのミラーレス一眼である。
流行とは恐ろしいもので、レトロな雰囲気のデジカメが人気を博すと、ほかのデジカメもこぞってクラシック路線になってしまった。
そもそも、普通に撮るならスマホで済んでしまう現在、カメラというモノそのものがレトロな存在なのかもしれない。銀塩カメラを知らない世代の人には新鮮に、かつて使っていた人には懐かしく感じるスタイルは、どれだけ年月を重ねても変わらない道具としての魅力なのだろうか。
そんなレトロ調のデジカメが多くリリースされている中から注目のデジカメをピックアップした。富士フィルムの最新モデル「FUJIFILM X-T10」、パナソニックの小型ミラーレス「LUMIX DMC-GM5」、ニコンの最新モデル「Nikon 1 J5」、リコーイメージングの極小ミラーレス「PENTAX Q-S1」の4機種だ。
コンパクトながら画質&機能を両立!
パナソニック「LUMIX DMC-GM5」
2014年11月に発売されたコンパクトなミラーレス一眼。ミラーレスの中では比較的素子サイズの小さい4/3型とはいえ、コンデジ並の本体サイズを実現している。
量販店では「LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」付きの標準ズームキットで約7万円前後で販売されている。
撮像素子は有効画素数約1600万画素の4/3型 LiveMOSセンサー。コンパクトさが魅力のデジカメだが機能面での妥協はなく、質感の高いボディーデザインや116万ドット相当のEVF、タッチ操作可能な背面液晶パネル、外部ストロボが装着可能なホットシューなど、十分な機能は備わっている。
特にEVF使用時に背面液晶をタッチ操作してピント位置の指定が行なえるのは便利だ。
感度別撮影サンプル
最高感度はISO 25600まで設定可能。ノイズはISO 800くらいから発生しはじめて、目立ってくるのはISO 3200以降。ただし、ノイズリダクションが強いのか、ISO 800あたりから細部や暗部でディテールへの影響が出てくる。
ISO 6400くらいまではノイズとディテールのバランスがとれているが、ISO 12800以降はノイズ抑えめなためかディテールへの影響が大きい。
縮小するかノイズが出るのを割りきるならISO 6400くらいまでは十分な実用性がある。
どんなシチュエーションにでも対応できる
2軸の水準器やカスマイズ可能な豊富なファンクションボタン、マニュアル設定のしやすいプッシュ機能付きの背面ダイヤルなど、使い勝手がいい。
60pのフルHD動画の撮影機能やインターバル機能、写真を合成してストップモーション動画が作れる「コマ撮りアニメ」機能なども豊富に揃っている。コンパクトながら画質や機能を両立できてる、何にでも対応できるデジカメだ。
(次ページに続く、「富士フイルム X-T10」)
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