日本では2014年11月から個人向けにも販売がスタートしたChromebook。昨年末には若干話題になったものの、最近はさっぱり耳にしなくなった。とはいえ、別に消えてしまったわけではない。相変わらずアメリカでは好調に売れており、勢いづいている。今回は、そんなChromebookの魅力と活用する方法を紹介しよう。
綺麗にまとまったノートPC!実売価格は3万4000円前後
「Chromebook」は、2011年にGoogleが開発したOS「Chrome OS」を搭載するノートPC。日本でのデビューは少し遅れたうえ、教育機関や法人向けの販売からスタートした。個人向けとして発売されたのはついこの前、2014年11月から。「Chromebook」にはChromeブラウザーが搭載されており、ウェブサービスの利用はもちろん、Chrome上で動作するアプリも利用できる。反面、独自OSのため、WindowsやMac、Androidなどのアプリは利用できない。端末の安さが魅力で、日本でも3万円前後で購入できる。今回試用するACERのChromebook「CB3-111-H14M」の実売価格は3万4000円前後となる。
まずは、ハード面をチェックしてみよう。CPUはデュアルコアのCeleron N2840で、動作クロックは2.16GHz。メモリは4GB、液晶サイズは11.6型で、解像度は1366×768ドット。アスペクト比は16:9となる。ストレージは16GBのeMMCを搭載する。eMMCはembedded Multi Media Cardの略で、SSDのようにメモリーを内蔵するデバイスで、最高転送速度はSSDよりも遅い。その分小型化でき、消費電力も小さいのがウリだ。
本体サイズは幅299×奥行き202×高さ18.65mm、重量は1.10kg。ビジネスバックに余裕で収まるサイズで、重さも1kgちょっとと持ち歩いても負担は小さい。ウェブカメラとマイクを搭載し、無線LANはIEEE 802.11a/b/g/nに加え、高速なIEEE 802.11acもサポートしている。インターフェースはUSB 2.0とUSB 3.0を1つずつ備え、映像出力はHDMI。バッテリーは3セルのリチウムイオン電池で、容量は3220mAh。最長駆動時間は8.5時間となる。1日動作するタフネスさは、ACアダプターを持ち歩かなくて済むので魅力的だ。
本体は樹脂製であまり高級感はないが、しっかりとした作りで、弱い感じはない。ホワイトカラーは明るくシンプルで見た目がいい。キーボードも一般的なノートPCといった感じ。手頃な感じで、普段使いにぴったりだ。一部のキーが右側のキーとくっついているのが気になった。実際にタイプする際はそれほど邪魔にならなかったが、Enterキーの打ち間違えは何回か起きた。ユニークなのが、Fnキーがない点。ダイレクトに多機能キーを利用できる。
ぱっと見はWindowsパソコンと変わらない!?
起動したら、無線LANに接続し、Googleアカウントでサインイン。続いて、アカウントの画像などを選んだら、Chromebookが起動する。早速Chromeブラウザーを起動して、ウェブサイトを表示してみると、さくさく動く。激安PCのレスポンスではない。これは、Chrome OSそのものの動作が軽快なためだろう。ブラウザーを操作している限り、見た目も使い勝手もWindowsパソコンと変わらない。
ちなみに、画面キャプチャーはCtrl+「□||」キーで撮ることができる。「□||」キーは、Fnキーで言うなら5番目の位置にある。単体で「□||」キーを押すと、アプリの切り替え画面が開く。デスクトップの一部をキャプチャーする場合はCtrl+Shift+「□||」キーを押し、撮りたい領域をドラッグして指定する。ただし、「GIMP on rollApp」など一部のアプリでは動作せず、画面が撮れなかったのには困った。
ファイルは基本的にクラウドサービスを利用する。初期設定では、「Googleドライブ」がインストールされており、内蔵ストレージに用にアクセスできる。「新しいサービスを追加」から「Dropbox」や「OneDrive」を登録することも可能だ。
(次ページでは、「Chromebookストアからアプリをダウンロード」)

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