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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第199回

Raspberry PiにWindows 10 IoT Coreをインストールする技

2015年07月15日 13時10分更新

文● 柳谷智宣

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 Windows 10 IoT CoreにもInsider Previewが公開されている。1ボードコンピュータの「Raspberry Pi」に対応している。今回は「Raspberry Pi 2 Model B」にWindows 10 IoT Coreをインストーする技を紹介しよう。

教育用としてスタートした1ボードコンピュータの「Raspberry Pi」。これでWindows 10 IoT Coreが動くのだ

「Raspberry Pi 2」と必要なモノを用意する

 Windows 10には業務用エディションとなる「Windows 10 IoT Core」もラインナップされている。IoTとは「Internet of Things」(モノのインターネット)の略で、PCやスマホだけでなくネットに繋がるATMや家電、センサーなどを指す。「Windows 10 IoT Core」も将来はなんらかの製品に搭載されて登場することだろう。2015年4月にはWindows 10 IoT CoreのInsider Previewが公開されており、誰でも使用できるようになっている。

 Windows 10 IoT Core Insider Previewはいくつかの1ボードコンピュータに対応しているが、日本で簡単に手に入るのが「Raspberry Pi 2」。今回は、「Raspberry Pi 2 Model B」をアマゾンで購入。5448円だった。しかし「Raspberry Pi」は本体だけでは動かせない。何も付属していないので、ほかのデバイスはすべて別に用意する必要がある。

 まずはWindows 10のInsider Previewが動作しているPCを用意する。ストレージとして8GB以上のmicroSDカード。Windows 10 IPのPCでmicroSDもしくはSDカードを読み込める環境も必要になる。電源ケーブルも用意する。microUSBケーブルなので、これはAndroidスマホのものを流用できる。しかし、USBアダプターの電源容量は要チェック。最低1A、できれば2Aのものが必要になる。大容量のタブレット用ならともかくスマホ用では動作しない可能性もある。また、動作したとしてもギリギリの電源だとUSBデバイスが利用できない。その際は、セルフパワーに対応するUSBハブを使えばいい。USBにはキーボードとマウスも接続する。もちろんワイヤレスタイプでも問題ない。映像出力はHDMIなのでHDMIケーブルと対応ディスプレーも用意する。また「Raspberry Pi」は基板がむき出しなのでケースも購入した。

お詫びと訂正:掲載当初、「バスパワーに対応するUSBハブ」と記載しておりましたが、正しくは「セルフパワーに対応するUSBハブ」でした。該当部分を訂正するとともにお詫び申し上げます。(2015年8月7日)

IoTデバイスについて紹介しているマイクロソフトのウェブページ

「Raspberry Pi 2」は実売価格6000円前後

ストレージとなるmicroSDカード。PCで書き込むためにSDカードアダプターもあったほうがいい

必須ではないが「Raspberry Pi 2」のクリアケースも購入。価格は1000円前後

電源ケーブルは手持ちのAndroid用microUSBの充電ケーブルとアダプターを利用

マウスやキーボード、有線LANケーブルも用意する。使わなくなった古いデバイスでもOK

HDMIケーブルとHDMI接続可能なディスプレー

次ページでは、「インストール用microSDカードをセットアップする

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