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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第197回

手頃で手軽で安くて速い「Chromebook」を活用する技

2015年06月18日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

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Chromebookストアからアプリをダウンロード

 基本的に、Chromebookで起動できるのは、ChromeブラウザーとChromeアプリだけだ。Chromeアプリは、オフラインでもデスクトップアプリのように利用できるプラットフォーム。「Chromeウェブストア」に多数のChromeアプリが公開されており、ほとんどを無料で利用できる。

 デフォルトアプリだけでも、GmailやオフラインGmail、Googleドキュメント、YouTube、Googleカレンダー、Googleマップなど多数の機能が用意されている。さらに、ウェブサービスへのリンクを含めれば大量のChromeアプリが公開されており、一般的な用途なら網羅できるだろう。

 TwitterなどのSNSやEvernoteなどのクラウドサービス、マイクロソフトのOffice Onlineだって利用できる。画像編集なら「GIMP on rollApp」があるし、「Chromeリモートデスクトップ」を使えば、ネット経由で遠隔地のWindows PCやMacを操作することも可能だ。

 ちなみに、Chromebookユーザーが待ち望んでいるのに登場していなかったのが「Skype」だ。つい先日(6月16日)に、Skypeがウェブ版を公開して、すわ!と思ったのだが、Chrome OSではインスタントメッセージのやりとりはできるものの、通話はできないとのこと。残念。これまで通り、「ハングアウト」アプリで通話しよう。

タスクバーの左端のボタンをクリックし、「すべてのアプリ」を選ぶ

「ウェブストア」を開く

アプリや拡張機能、Chromeのテーマなどをダウンロードできる。「タイプ」や「機能」にチェックすることで、条件を絞ることも可能

Chromeの拡張機能をインストールできる。PC版のChromeを使っているなら、インストール済みの拡張機能は自動で同期される

「Chromeアプリ」にチェックして、アプリを検索できる。ここでは、Twitterアプリをインストールしてみる

デスクトップアプリのようにTwitterアプリが起動した

YouTubeも快適に閲覧できる。HD動画もスムーズに再生可能。スピーカーは搭載しているが、音質はしょぼい。ヘッドホンを利用しよう

ウェブ版Skypeも、Chromebookでの通話は利用できなかった。IMの利用は可能

起動は5秒! バッテリーは1日持つ

 Chromebookの大きなメリットの1つが、起動と終了にかかる時間。なんと、電源ボタンを押してから4~5秒ほどでサインイン画面が開くのだ。終了時も数秒でシャットダウン操作が完了する。スマホやタブレットのように、とはいかないが、PCと比べれば圧倒的に手軽に利用できる。消費電力が小さいので、バッテリーの持ちもいい。カタログ値で8.5時間の駆動が可能だ。

起動・終了ともに約5秒と速い!

 Chrome OSの設定画面を開けばわかるが、それほど多くの項目は用意されていない。Googleアカウントさえ入力すれば後は基本的にそのまま利用できる。必要なChromeアプリや拡張機能だけインストールすればいい。メールやウェブの閲覧といった一般的な作業ならレスポンスはよく、快適に操作できる。

 つまり、Chromebookでは、ウェブを閲覧し、メールやカレンダーを管理し、SNSのチェックやオフィス文書の作成ができる。アプリをインストールすれば、クラウドサービスを外部ストレージとしてネイティブに利用したり、画像や動画の編集も可能なのだ。もちろん、メモ帳やエディターアプリもあるので、原稿も執筆できる。

 あえてデメリットを挙げるなら、ゲームが充実していないこと。多数の無料ゲームが公開されているのだが、ビッグタイトルがないのだ。また、Chromebook用のデバイスドライバーがないので、周辺機器がほとんど使えないのもネック。iPhoneやAndroidをケーブルで接続して、同期したりバックアップすることはできないのだ。プリンターも同様だが、「Google クラウドプリント」に対応していればネット経由で印刷できる。

 ストレージ容量が16GBと少ないのも気になるが、そもそもChromebookはクラウドをベースに活用するデバイスだ。それにうれしい特典も用意されている。Googleドライブは無料で15GBが利用できるが、Chromebookユーザーは2年間、100GBの容量を利用できるのだ。ちなみに、将来期限が切れても、ファイルを追加できなくなるだけでデータが消えてしまうようなことはない。

 セキュリティー面でも安心。OSが違うので、比較的安全とされるMacよりも攻撃される可能性は低い。もちろん、ウイルス対策機能も搭載している。Chromebookは自動更新されるので、ネットにつなげていれば勝手に最新の状態が維持されるのも手間がかからない。

設定画面は超シンプル

スマホやPCで有名なゲームはプレイできない

 Chromebookは、3万4000円前後という価格も考えれば、とてもコストパフォーマンスのよいデバイスと言える。すごくシンプルで動作も安定しているので、教育機関でまとめて導入するのにはぴったりだ。個人用途だと、あまりPCに詳しくない子供や両親にネット端末として渡すのに向いている。必要なアプリの使いこなしだけ教えればいいだろう。

 iTunesが使えなかったり、「Google クラウドプリント」非対応のプリンターが使えなかったりと、まだできないことが多いので、家庭に唯一のPCとしてChromebookを選ぶのは無理があるかもしれない。しかし、セカンド端末としてなら問題なく活用できそう。リビング用のウェブ端末を探している人や、外出先の隙間時間に作業を進めたいビジネスパーソンにはオススメできるデバイスだ。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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