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T教授の「戦略的衝動買い」 第333回

機能に惹かれるが写真が残念!? ポラロイドのInstagram風デジカメを衝動買い!!

2015年06月03日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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ちょっとデカすぎるが、Instagram風のトイカメラ「Socialmatic」

ちょっとデカすぎるが、Instagram風のトイカメラ「Socialmatic」

 ある年齢層以上の新しモノ好きや、昔をまったく知らない若者でも、知識や経験に関係なく強く惹かれるプロダクトというものが世の中には存在するものだ。

 その一つが“ポラロイドのインスタントカメラ”だ。筆者は現役バリバリ時代にそのカメラの存在は知っていたが、実際に購入したのは、ノスタルジーをかき立てられたここ10年ほどのことだ。

 「チェキ」などのトイカメラのブームに乗って、ポラロイドのインスタントカメラの人気もウナギ……とまでは行かなくても、そこそこ上り調子だ。

 一度は倒産したイーストコーストのエリート企業であるポラロイドにスポンサーが現われ、昨今は伝統の特殊なフィルムも再生産がはじまっているようだ。

 そんなポラロイドが、スマホカメラの普及によって写真共有サイトとして人気の「Instagram」へのオマージュかと思えるような、同社のアイコンそっくりのプリンタ内蔵インスタントデジタルカメラを発売した。

 ポラロイドは過去にも、プリンタ内蔵のデジカメ「Z2300」を発売しており、本連載でも2012年9月に紹介している(関連記事)。

ポラロイドといえば、世界を驚かせた「ランドカメラ」(右上)、リーズナブルな価格で世界を席巻した「OneStep」(右上)、そして今回の「Socialmatic」カメラ(下)

ポラロイドといえば、世界を驚かせた「ランドカメラ」(右上)、リーズナブルな価格で世界を席巻した「OneStep」(右上)、そして今回の「Socialmatic」カメラ(下)

下アゴが飛び出た独特のスタイルのOneStep(左)のアゴを引き伸ばしたら、中央のデカいSocialmaticカメラのデザインに近づく。理想はキヤノンの「PowerShot N2」くらいのサイズだろう(右)

下アゴが飛び出た独特のスタイルのOneStep(左)のアゴを引き伸ばしたら、中央のデカいSocialmaticカメラのデザインに近づく。理想はキヤノンの「PowerShot N2」くらいのサイズだろう(右)

 ポラロイドカメラと言えば、まずあまりにも有名な折りたたみ式の「ランドカメラ」、そしてそれをアフォーダブルな形で再定義した「ワンステップ」モデルが有名だ。

 今回衝動買いした「Socialmatic」(ソーシャルマチック)は、ワンステップを正面から見たイメージに、Instagramのアイコンイメージをダブらせたような、好感度の高い愛らしいデザインだ。

インクを使わないプリンターを内蔵する
ポラロイドのSocialmaticカメラ

単体で見るとサイズ感がなく、なかなか素晴らしいInstagram風だ

単体で見るとサイズ感がなく、なかなか素晴らしいInstagram風だ

 Socialmaticの基本構造は「Galaxy Camera」や昨今ならパナソニックの「Lumix CM1」と同じ、Androidをベースとしたスマートカメラの仲間だ。

初期設定の段階で言語設定を探せば日本語も出てくる

初期設定の段階で言語設定を探せば日本語も出てくる

AndroidのSocialmaticカメラの起動だ

Androidを採用するSocialmaticカメラの起動画面

起動後は極めて見慣れたAndroidのホーム画面となる

起動後は極めて見慣れたAndroidのホーム画面となる

 最初の電源投入後は、パッと見、日本語環境は提供されていないように見えるが、そのほかの国を細かく見ていくと、ちゃんと日本語もサポートされている。ごく普通のAndroidスマホと同じ初期設定プロセスを行なえば、Socialmaticカメラはすぐに使用できるようになる。

ウェブページなども普通に見ることができるが、あえて見ることもないだろう

ウェブページなども普通に見ることができるが、あえて見ることもないだろう

画面のタッチ感度の問題や、キーボードの上下幅が小さくてミスタイプと再入力の繰り返しが頻繁に起こる

画面のタッチ感度の問題や、キーボードの上下幅が小さくてミスタイプと再入力の繰り返しが頻繁に起こる

 一般的なAndroidスマホと同じように、ウェブアクセスなども可能だ。ただし、液晶タッチパネルのレスポンスがイマイチなのと、ソフトウェアキーボードのサイズが小さいため、文字入力はなかなか大変だ。

背面カバーを開くとZINKペーパーのスタッカーが現われる。紙は10枚収納できる

背面カバーを開くとZINKペーパーのスタッカーが現われる。紙は10枚収納できる

 本体内部には、特殊紙を用い、インクを一切使用しない「ZINK」(ZeroINK)テクノロジーを採用した小型プリンターが内蔵されている。

上から、背面カバーの開閉スライドボタンと印刷後の紙の出口

上から、背面カバーの開閉スライドボタンと印刷後の紙の出口

上から、microSDカードスロット、専用ACアダプターポート、microUSBポート

上から、microSDカードスロット、専用ACアダプターポート、microUSBポート

 印刷後の写真を送り出す排紙口が本体に向かって左側面に用意されており、反対側の右側面には、microSDカードスロットとmicroUSBポート、充電のための専用ACアダプター(12V 3.0A)ポートが用意されている。残念ながらmicroUSBポートはPCとの通信用であり、一般的なUSB充電は不可能だった。

 排紙口横のOPENボタンをスライドすれば、液晶画面側のカバーが開き、内蔵プリンターに給紙することができる構造になっている。

次ページへ続く、「最新機種の目玉はソーシャル機能!

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