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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第408回

歩いたり走ったりする猫をカッコよく撮るワザ

2015年05月29日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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後ろを大きく開けて逃げていく感じ……
ちょっと違うものがあらわになりましたが

 逆に後ろを大きく開けると、何かから逃げていく感じになる。それはそれで面白いかも。

 そんな感じで横から撮ると、いろいろとあらわになって面白い。

 たとえばこいつ。歩く姿を横から撮ったせいで、たぷんたぷんしてるお腹があらわになりました。いやもうここまでお腹がたるんでるとは思わなかったわー。

どう見てもお腹がたぷたぷしてて足が短く見えます。若い頃はここまでじゃなかったのだけど、地域猫生活があってたのか、いつのまにかぷくぷくに(2015年2月 パナソニック DMC-CM1)

どう見てもお腹がたぷたぷしてて足が短く見えます。若い頃はここまでじゃなかったのだけど、地域猫生活があってたのか、いつのまにかぷくぷくに(2015年2月 パナソニック DMC-CM1)

 最後の1枚はカッコいいやつを。

 難易度が高い、駆けている姿だ。これはなかなか大変。

 猫の走る速度に合わせてカメラを動かしながら、「頭は止まってるけど身体は動いている」瞬間を狙うのだ。

 一発で決めるのは難しいので連写機能を使うべし。

 そして腰や足に躍動感が出た写真を採用するのだ。

駆けていく白猫。走るときならではの姿勢がポイント。カメラを動かしながら撮ってるので背景が少し流れてスピード感も出てる(2014年2月 オリンパス Stylus 1)

駆けていく白猫。走るときならではの姿勢がポイント。カメラを動かしながら撮ってるので背景が少し流れてスピード感も出てる(2014年2月 オリンパス Stylus 1)

 難しいけれども、猫は走るときも「頭の位置はあまり上下に動かない」ので、顔だけ静止した写真ってのはなんとかなる。猫と同じ高さで猫のスピードに合わせてカメラを動かしながら撮る練習をしましょう。

 猫は気まぐれで複雑な動きをするので難しいんだけどね。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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