ミラーレス一眼のみ堅調
キヤノン・ニコン二強もスマホに押され気味? デジカメシェア早わかり
2015年02月23日 09時00分更新
キヤノン・ニコンの二強状態
ここからは、メーカー別のシェアを見てこう。写真共有サイトFlickrが、ユーザーの投稿した画像を元にブランド別・機種別シェアを発表している(集計期間は2013年1月~2014年12月半ば)。デジカメだけでなくスマートフォンも入れたシェアは以下の通りだ。
Flickr投稿写真のカメラブランド別シェア | ||
---|---|---|
順位 | 2013年 | 2014年 |
1 | キヤノン 13.0% | キヤノン 13.4% |
2 | ニコン 8.8% | アップル 9.6% |
3 | アップル 7.7% | ニコン 9.3% |
4 | ソニー 3.5% | サムスン 5.6% |
5 | サムスン 2.4% | ソニー 4.2% |
(Camera ownership on Flickr: 2013-2014より抜粋)
キヤノンとニコンが高いシェアを誇るが、そこにスマートフォンを擁するアップル、そしてカメラとスマホを持つサムスンが入り込んだ状態だ。
全国の家電量販店等のPOSデータを使用したBCN調査によると、2014年時点の国内メーカー別販売台数シェアは、以下のようになっている。
デジタルカメラ(レンズ一体型=コンパクトカメラ)
1. キヤノン 28.7%
2. ニコン 15.3%
3. カシオ 15.2%
デジタルカメラ(一眼レフ)
1. キヤノン 54.7%
2. ニコン 39.1%
3. リコーイメージング 4.5%
デジタルカメラ(ミラーレス一眼)
1. ソニー 34.3%
2. オリンパス 22.3%
3. パナソニック 11.9%
コンパクトカメラの用途はスマホで代替できるものの、より高画質で撮りたいというニーズは高く、なかでも軽量で画質にも満足できるミラーレス一眼のニーズは強い。今後、「スマホで十分」という層をどのように取り込んでいくのかがシェア拡大の鍵となりそうだ。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎エデュケーション新書)の他、『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』(マイナビ新書)、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki
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