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マイクロソフト・トゥディ 第131回

大人になっても後悔しない!? -小学生がパワポでプレゼン力を競う

2015年02月14日 11時00分更新

文● 大河原克行

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大切なのは「緊張しても伝えたいことを伝える」こと

慶應義塾大学総合政策学部の井庭崇准教授

 総評として、慶應義塾大学総合政策学部の井庭崇准教授は、「緊張していた人もそうは見えなかった。大切なのは、「緊張しても話せる」こと、「緊張しても伝えたいことを伝える」こと。「緊張しても成果を出す」という経験をすることが大切。

 日常会話では自慢話は面白くないが、自慢をテーマにした今回のプレゼンテーションでは、どう伝えるかを工夫しており、面白く、話の中身を聞いて驚いたこともあった。大満足である。今後は、自分らしいしゃべり方をすることを考えてほしい」と語った。

工夫のあとがでていて、たくさん練習したと感じられた

朝日学生新聞社の脇阪嘉明社長

 また、朝日学生新聞社の脇阪嘉明社長は、「朝日学生新聞社賞は、僅差で決まった。工夫のあとがでていて、たくさん練習したと感じた。

 まだ小学生でパワーポイントを使用している子どもは少ないが、これから大人になるのに従い、日本語だけでなく、英語やフランス語を使って、世界に向けてプレゼンテーションをする機会が増えるだろう。大人のプレゼンテーションでは時間をオーバーすることが多いが、3分間という制限時間も完璧だった」などと述べた。

自分を表現するためにも、プレゼテーションは大切

日本マイクロソフトの執行役 コンシューマー&パートナーグループ オフィスプレインストール事業統括本部の宗像淳本部長

 さらに、日本マイクロソフトの執行役 コンシューマー&パートナーグループ オフィスプレインストール事業統括本部の宗像淳本部長は、「テンプレートを使って、細かいところまで作り込んでいた。パワーポイントには、クラウドを使って、みんなが集まらなくてもそれぞれの家でプレゼンテーションを作れる機能がある。

 また、プレゼンテーションだけでなく、年賀状やクリスマスカード、指人形、学級新聞といったテンプレートも使ってもらいたい。将来は、65%の人たちが、今はない新たな仕事に就くといわれている。自分を表現するためにもプレゼテーションは大切である」とコメント。

「人に自分たちの思いを伝える」ことは、いろんな場面で必要

NECパーソナルコンピュータ コンシューマ事業本部マーケティング部の宮田弘之マネージャー

 NECパーソナルコンピュータ コンシューマ事業本部マーケティング部の宮田弘之マネージャーは、「参加者のプレゼンテーションを聞いて、地元、学校、家族への愛をひしひしと感じた。なかには、涙ぐんでしまうようなプレゼンテーションもあり、感慨深かった。選ぶのは難しかった。『人に自分たちの思いを伝える』ということは、いろんな場面で出てくる。自分が欲しいものを買ってもらう際に、お父さんやお母さんを説得するといった使い方もできる。これからもすばらしいプレゼンテーション力を生かしてほしい」とした。

大変でも、うまくいったときは楽しかったはず。そんな体験が重要

東芝 パーソナル&クライアントソリューション社国内営業統括部パーソナルプロモーション部の荻野孝広部長

 また、東芝 パーソナル&クライアントソリューション社国内営業統括部パーソナルプロモーション部の荻野孝広部長は、「審査は大変だった。パワーポイントの中身だけでなく、チームワークや元気さがあり、プレゼンテーションすべてがよかった。

 伝えたいことを、みんなで考えて作ったという点でも大変だっただろうが、最後にうまくいったときには楽しかったはず。そうした体験は重要。これから、プレゼンテーションを作ることが楽しくなる製品、技術を出していきたい」と述べた。

どれを選んでいいか悩んだ。全員にチャレンジした姿勢が見られた

富士通 ユビキタスビジネス戦略本部プロモーション統括部パーソナルプロモーション部の川合清治部長

 富士通 ユビキタスビジネス戦略本部プロモーション統括部パーソナルプロモーション部の川合清治部長は、「声が聞き取りやすく、途中でつかえることもなかった。スライドも様々な効果を使っており、様々なパフォーマンスもしてくれた。どれを選んでいいか悩んだ。全員にチャレンジした姿勢が見られた。最初から最後まで笑顔を絶やさずにプレゼンテーションを行っていた点を評価した。プレゼンテーションだけでなく、様々な面でチャレンジしてほしい」と講評を語った。

プレゼンテーションを子供の頃から学んでおくと、
大人になって後悔しない

 一般社団法人ジュニアプレゼン協会の山本宏義代表理事は、「決勝大会の作品は、ストーリーがあり、プレゼンテーションの声も通っている。そして、準備がきちっとできている。プレゼンテーションを子供の頃から学んでおくと、大人になって後悔しない」とコメント。

プレゼンテーションを聞いて、元気と勇気に励まされた

特別審査員として参加した元体操選手の田中理恵さん

 特別審査員の田中理恵さんは、「東京オリンピック/パラリンピックへの招致活動でプレゼンテーションを行い、緊張したこと、不安だったことを思い出した。参加者のプレゼンテーションを見守る感じでいた。みなさんのプレゼンテーションを聞いて、私自身も元気と勇気に励まされた」と語った。

パワーポイントだけに頼らない
プレゼンテーション力をみせる子どもたちも

 コンテスト終了後、取材陣に囲まれた日本マイクロソフトの執行役 コンシューマー&パートナーグループ オフィスプレインストール事業統括本部の宗像淳本部長は、「応募時点ではプレゼンテーション資料に記載されていただけの言葉を、決勝大会では身振りを加えながら、自分たちの言葉で発することによって訴求力を高めるなど、パワーポイントだけに頼らないプレゼンテーション力をみせる子どもたちもいた。

 練習をするたびにどんどん上達していったのがわかる。このコンテストは、オフィスを小学生に使ってもらえる機会であるとともに、プレゼンテーション力を伸ばすきっかけにもなる。これからも継続的に続けていきたい」と語った。


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