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マイクロソフト・トゥディ 第131回

大人になっても後悔しない!? -小学生がパワポでプレゼン力を競う

2015年02月14日 11時00分更新

文● 大河原克行

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 全国の小学生を対象とした「第2回学校・地元・家族自慢プレゼンコンテスト」の決勝大会が、2015年2月7日、東京・品川の日本マイクロソフト本社で行われた。

 同コンテストは、朝日学生新聞社が主催。NECパーソナルコンピュータ、東芝、富士通の3社が協力。日本マイクロソフト、日本ジュニアプレゼン協会が特別協力。「Office搭載パソコンを使ったプレゼンテーションの楽しさ」を通じて、未来を担う日本の子どもたちに不可欠な「表現力」「コミュニケーション能力」を伸ばすことを目的に開催している。

 朝日学生新聞社は、「ICT教育の重要性を広めるため、またプレゼンテーションという学習目的を通じて、Office搭載パソコンやマイクロソフト パワーポイントが、子どもたちにとって身近なものになることを目指した」としている。

表彰式の様子。特別審査員の田中理恵さんから賞状や盾、副賞が贈られた

決勝大会に参加した10組が全員で記念撮影

パワーポイントでプレゼン資料を作り上げることが条件

 テーマは、「わたしたちの学校自慢」「わたしたちの住んでいる町自慢」「わたしの家族自慢」の中から選択。パワーポイントでプレゼンテーション資料を作り上げることが条件となった。

 2014年9月1日から募集を開始。11月28日までの締め切りまでに1751作品、のべ3678人の応募があった。その中から1次審査、2次審査を勝ち抜いた10組26人の小学生が決勝大会に参加して、3分間の持ち時間を使ってプレゼンテーションを行った。

 審査のポイントは、資料が聞き手を引きつけるように工夫されていること、パワーポイントの規定のテンプレートを使用し、機能を効果的に活用していること、魅力的なアピールを行っていること、プレゼンテーションの説明と資料がきちんとあっていること、大きな声で聞きやすいプレゼンテーションとなっていること、自信を持って自分らしくプレゼンテーションができているかなど。これらのプレゼンテーション力を総合点で評価したという。

 決勝大会に参加した小学生たちは、プレゼンテーションの言葉をすべて暗記して前を向きながら大きな声で説明したり、身振り、手振りを加えながらわかりやすいプレゼンテーションを行うなど、小学生とは思えない堂々とした姿が印象的だった。

 ユーモアのあるプレゼンテーションには会場から笑い声があがったほか、音を効果的に活用して、プレゼンテーションの内容を強調するといった手法を用いる参加者や、前回のコンテストにはなかった動画を活用したプレゼンテーションを行った小学生もいた。また、なかには力が入りすぎ、制限時間の3分間を数秒間超えてしまう参加者もいた。

 審査員は、慶應義塾大学総合政策学部の井庭崇准教授、朝日学生新聞社の脇阪嘉明社長のほか、NECパーソナルコンピュータ コンシューマ事業本部マーケティング部の宮田弘之マネージャー、東芝 パーソナル&クライアントソリューション社国内営業統括部パーソナルプロモーション部の荻野孝広部長、富士通 ユビキタスビジネス戦略本部プロモーション統括部パーソナルプロモーション部の川合清治部長、 日本マイクロソフトの執行役 コンシューマー&パートナーグループ オフィスプレインストール事業統括本部の宗像淳本部長、一般社団法人ジュニアプレゼン協会の山本宏義代表理事の7人。特別審査員として、元体操選手の田中理恵さんが参加した。

 プレゼンテーション終了後の審査が難航。当初、20分間の予定だった審査時間を20分以上も上回り、結果発表の開始が遅れるというハプニングもあった。

時間を大幅に超過して白熱した議論が行われた審査の様子

朝日小学生新聞賞は、福井県越前市立岡本小学校
「神と紙のまち岡本」

 総合得点が最も高かったプレゼンテーションに贈られる朝日小学生新聞賞は、福井県越前市立岡本小学校の「神と紙のまち岡本」が選ばれた。

朝日小学生新聞賞を受賞した福井県越前市立岡本小学校の「神と紙のまち岡本」のプレゼンテーションの様子

 また、もっともユニークで個性が突出していた作品に贈られるNEC賞は、福島県会津若松市立日新小学校の「あの有名人が愛した能!」となった。地元への情熱が伝わってきた作品に贈られる東芝賞は、東京都世田谷区立桜丘小学校の「ビバ!ぼくらのあそび場」、もっともチャレンジが感じられた作品に贈られる富士通賞は、神奈川県清泉小学校の「輝き続ける清泉小学校」が受賞した。

 さらにパワーポイントの機能を効果的に使用している作品に贈られた日本マイクロソフト特別賞は、和歌山県橋本市立境原小学校の「伝統を受け継ぐ僕らの学校」が受賞した。

 ちなみに、東京都世田谷区立桜丘小学校は2年連続での東芝賞の受賞である。

「土日はいつも集まって練習。
自分の中では100点満点の成果」

 受賞した小学生の間からは、「土日はいつも集まって練習していた。自分の中では100点満点の成果」「自分ではいえないほどの点数がつけられる」(福井県越前市立岡本小学校)、「わかりやすく伝えるために工夫をした」(神奈川県清泉小学校)、「プレゼンテーションのタイミングをあわせるのが難しかった」(東京都世田谷区立桜丘小学校)、「パソコンの操作を一生懸命練習した」(福島県会津若松市立日新小学校)、「たくさん練習してきた甲斐があった」(和歌山県橋本市立境原小学校)といった声があがっていた。

 なお、応募作品数が多かった学校に贈られる団体賞には、埼玉県越谷市率大沢小学校、東京都江戸川区立南葛西小学校、鳥取県鳥取市立湖南学園小学校の3校が選ばれた。

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