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飯田橋クラウドクラブ(略称:イイクラ) 第3回

Lambdaはほぼすべてのパターンで使える汎用性が魅力

Aurora移行宣言ゲットのcloudpack吉田、re:Inventを総括するの巻

2014年12月16日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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エンタープライズのお客様がAurora行きます!

cloudpack吉田:あとは、どのタイミングでエンタープライズが移行するかですよね。実はほんの少し前ですが、どエンタープライズのお客様が、OracleやめてAurora行きますと宣言してくださいました!

一同:おーー!

MB得上:さっきも話したんですけど、RedshiftからAurora行く人多いかなと思ってます。

cloudpack吉田:いますねえー。います。

MB得上:(BIツールの)Tableauユーザーにとってみると、金額的にRedshiftはちょっと重たい。だから、Auroraに行くのかなあと。あと、私のようなデータ屋さんの目線からすると、やはりBigQuery対抗なんで。

cloudpack吉田:なるほどねえ。BIツールからのクエリって、Redshiftと相性が悪いものもけっこうあるので、そういうのが多いところはAuroraでビッグデータ基盤というのもありかなあと。Redshiftって、ユーザーグループやクエリグループといったリソースの制御があまりたくさんのユーザーを想定していない。その点AuroraならMySQLのノウハウそのまま使えるわけだし。

ISID品田:日本だとビッグデータって言っても、ペタはあまりなくて、ほとんどテラデータオーダーじゃないですか。その点、Auroraって64TBまでオートスケールするので、それで十分かなと思います。

「Auroraって64TBまでオートスケールするので、それで十分かなと思います」(ISID品田)

cloudpack吉田:そうそう。Auroraってライトなビッグデータにジャストサイズですよ。

ISID渥美:マイクロソフトは、かなり前からAzure SQLをやってるけど、データサイズの制約もあるし、クラウドネイティブのRDBはなかなか難しいのでしょうね。こんな中、いきなり足腰が根本から異なるAuroraが登場した。キモは仮想上の共有ディスク。これをうまく実装しきった感じがある。

cloudpack吉田:個人的にはAuroraのディスクをサービスとして開放してもらいたい。AWSは現時点でも手組みしなければいけない課題がいくつかあって、大きいのはNATと共有ディスクなんです。だから、Auroraディスクで分散環境な共有ディスクサービス出たら面白いなあと。

LambdaとECSはEC2との関係で評価が分かれる

TECH大谷:吉田さん的にはLambdaはどうなんですか?

cloudpack吉田:Lambdaといえば、開口一番で「No EC2パターン」でしょう。

MB得上:で・す・よ・ね!!

Michael:私はアンチEC2な得上さんが真っ先に思い浮かびました(笑)

ISID品田:得上さん、うれしそう。

cloudpack吉田:Lambdaって、思いつく限りほぼすべてのユースケースで使えるんじゃないかってくらい汎用性が高いと思っていて、夢が拡がる。今回リリースされたサービスの中で一番普及すると思いますよ。

「Lambdaは今回リリースされたサービスの中で一番普及すると思いますよ」(cloudpack吉田)

MB得上:Webシステム系以外ほとんど使えて、ようやくバッチが捨てられる。Lambdaも、ECSもそうだけど、AWSはEC2消しにかかってる。あと、難しすぎるSWFも捨てられるかも。ハンズオンやってますけど、正直無理です。環境構築に2時間かかりますから(笑)。

cloudpack吉田:Lambdaが流行りそうなのは、その難しさを超えられそうだからかなあ? APIによる処理だけじゃなくてDB接続とか、node.jsのJavaScriptでどこまで作り込めるか、興味ありますね。

Michael:夢が広がりますよねー。ユースケースをあれこれ考えてしまう。

ISID渥美:ビッグデータ、IoTのためのまったく新しい開発のスタイルですよね。さまざまな面白い事例がでてきますよ。楽しみ。

(次ページ、新ツールは「自動化スペシャリスト」が重宝しそう)


 

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