リズムマシンのエフェクトは一癖ある音づくりにぴったり
音色を選んでから細かい音作りは、画面中段に並ぶツマミ類をいじっていくことになります。シンセのときもそうでしたが、このツマミがあるコントロールパネルは「ZOOM MS-20」で拡大表示が可能です。拡大すると操作性は良好。こういう作りこみもうれしいですね。
またDRUMS EDITの項目にあるEFFECTをタップすると、エフェクターのオンオフやエフェクトタイプを選択するメニューが開きます。
こちらもシンセ同様、DelayやChorus/Flangerなど全13種類の中から1つを選び、EFFECT EDITつまみで掛かりの深さなどを調整します。エフェクトループは1系統、コントロールはツマミが2つとシンプルです。エフェクターはそれぞれ強さがあり、例えばハイハットにBPM Delayを掛けてトリッキーなリズムを演出したり、キックにCompressorを強めに掛けてブチブチと潰れたようなアタックを作ってみたりと、一癖ある音作りには充分役立つもの揃い。
シーケンサーはシンセの構成と同じだから扱いやすい
リズムマシンのSOUND EDITのとなりにあるSEQ EDITボタンをタップすると、シーケンサー画面に移行します。シンセのシーケンサーと共通のインターフェースで、16ステップのオンオフだけではなく、ピッチやサステインなどを細かくコントロールすることが可能です。
ここもシンセのシーケンストラック同様、ノート順に再生/逆再生/奇数順や偶数分に再生させるモードが付いています。
リズムパッドの代わりに「KAOSS PAD」を演奏用のコントローラーとして使うこともできます。
個人的には右側の「SCALE」設定のSCALETYPEを「OCTAVE」にして、スネアやキックなどの音程変化をダイナミックにすることで、効果音的に使うのがお気に入りです。タッチパッドを押し続けるとBPMに合わせた16分音符の速度で連打演奏されます。上記のようなオクターブ設定にした後で、右側のパッドを「∞」を描くように動かしてみるとなかなか面白い効果が生み出せると思います。
(次ページでは、「曲のデータを仕上げる際にBPMを変えれば違う雰囲気に」)
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