各テストのスコアーは、CPU内蔵GPUから大幅アップ。結論から言ってしまえば、ライトゲームをブック型スリムタイプPCで遊ぶなら“買い”といえるスコアーになっている。
もちろん、2スロット使えるなら、より上位のGPUを搭載するビデオカードがロープロファイル仕様で店頭に並んでいるので変わってくるが、“ロープロファイル&1スロットしか搭載できない”、“拡張スロットを残しておきたい”というユーザーはアリだ。
とくに「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」が、フルHDで十分快適に遊べるのは高ポイント。大規模戦などは、描画設定か解像度を若干落とす必要も出てくる点は覚えておいてほしい。
ちなみに、ブック型スリムタイプPCなどの低価格PCに採用されていることもある2コア/2スレッドの「Pentium G3258」(3.2GHz)で、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」と「モンスターハンター フロンティアベンチマーク 絆」を実施したが、スコアーは大きく変わらなかった。
あくまでもベンチマークでの結果だが、Pentiumクラスを搭載するPCでも、「Radeon R7 250XE」の性能を引き出せ、ライトゲームも遊べそうだ。
最後は消費電力だ。アイドル時とベンチマーク実行中の高負荷状態を計測すると、さすがに高負荷状態の消費電力は、HD4600から2倍近い130Wまでアップした。
ただ、アイドル時は、わずか8Wのアップに留まっている。ウェブやメール、ウェブ動画視聴といった日常的な使い方では、CPU内蔵GPUから消費電力が大幅アップしないのは、うれしいところだ。
Radeon R7 250XEはPC環境次第
小型PCやメーカー製PCに増設するのがベスト
Radeon R7 250XEの3D性能は、エントリーGPUの範疇ではあるが、解像度や描画設定次第でライトゲームを快適に遊べる性能になっている。加えて、ロープロファイル&1スロットという仕様は、小型PCやメーカー製PCに増設して、ちょっとゲームを遊んでみたいというニーズに、しっかり答えられるだろう。
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