シャープが開発した「エモパー(emopa)」は
スマホがタイミングよく話しかけてくる
「使う人が情報を検索してから出すのではなくて、自分から情報を出してくれるんです」
担当がこう説明したのは、シャープが開発した端末の各種センサーを利用してスマホが感情的にユーザーに話しかける機能「エモパー(emopa)」だ。10月1日、同社は都内で説明会を開催した。
スマホがユーザーに話しかける機能といえば、アップルの「Siri」、ドコモの「しゃべってコンシェル」などを想像する人も多いはず。それらとの違いはどこにあるのだろうか。
一言で言えば、エモパーの特徴は「スマホがタイミングよく話しかけてくる」点にある。ユーザーが何か情報を検索するときに話しかけるのではなく、生活シーンに合わせて、こちらから働きかけずとも、エモパーが話しかけてくるのだ。
例えば、外出前なら天気予報に準じて「傘をお忘れなく」、電池が減ると「お腹がすきました」といった具合に、状況に応じて様々な言葉を投げかけてくる。ときには「今日は出張お疲れさまでした」と、ねぎらいの言葉をくれることもある。バッテリー残量がなくなってきたら悲しそうな声でしゃべるなど、音声合成にも工夫を凝らしているとのこと。
しかし、外でもお構いなしに話しかけられたら、さすがにうるさく感じるだろう。その点にも配慮してあり、エモパーは位置情報センサーなどで情報を取得し、家にいるかそうでないかを判別する。外出時は、グリップセンサーで、握った瞬間に反応。近くでイベントがあることや、その場所に滞在している時間などを画面に表示して教えてくれるが、音声は出ない。
また、マナーモードにするとエモパーはしゃべらなくなる(設定でマナーモード中も起動させておくことも可能)ほか、裏向きに置いておくと話しかけなくなる。「今は話さないでほしい」と感じたときは、スマホを裏返しておけば問題ない。
なお、エモパーという名前の由来だが、「“emo”tional “pa”rtner」から「emopa」と名付けられた……ということだそうだ。
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