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スマホが自分から情報を話しかけてくる「エモパー(emopa)」

シャープのスマホは「人間くさく」君に語りかける

2014年10月01日 17時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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今後はビジネス方面にも展開予定
スマホがお気に入りの声で話しかけてくるかもしれない!?

飲み会の話題作りなどに、端末を振ってエモパーをしゃべらせる機能もそなえる。発表会での実演では、「こんな感じで、老後はロッキンチェアーに揺られて暮らしたいですね」と、やけにしみじみした発言が飛び出した

 発表会では、開発を担当した通信システム事業本部 マーケティングセンター 新規ビジネス戦略部部長の小林繁氏がエモパーを解説。「一見、“ゆるい”機能のように見えるかもしれないが、スマートフォンと人との関係を見直したいと本気で取り組んだ」と語った。

 小林氏がエモパーの使い方として例に挙げたのは、紅葉を見に行くというシチュエーションだ。どこに見に行くかは、検索エンジンで検索すればいい。しかし現地に到着して、さてどうするか……ということは、自分で気付かない限り検索しようがない。

 だが、エモパーなら、こういう場所がある、こういうことをしたらどうだろう……という“気付き”を、ユーザーが検索せずとも与えてくれる。「今までのスマホはお客様が操作しないと始まらないが、エモパーがいるスマホはタイミングよく話しかけてくる」(小林氏)というわけだ。

普段の就寝時間や日常生活圏、その場の滞在時間などを日頃から検知し、行動習慣から状態を推定して、よりよい“気付き”を与えてくれるという

個人情報を扱うため、他のアプリからエモパーの情報は使えない。また、基本的にはスマホ上で情報を蓄積して処理する仕組みになっており、サーバーに情報をアップする際も専門の暗号化をするとのこと

 さらに小林氏は「エモパーなら、お客様の状況とコンテンツをマッチングして、人と機器の関係を広げ、出会いを作り出せる。将来はビジネス的な価値を拡大していくこともあるのではと思っている」と、今後はビジネス方面に展開していくことにも意欲を見せた。エモパーは、今年度冬以降発売の同社製スマートフォンに、順次搭載されるとのこと。

 一方、質疑応答では、「エモパーが同じことを話し続けていたら、ユーザーが飽きてしまうのでは」という質問が飛んだ。これに対し小林氏は、「音声は1キャラあたり数千と豊富なうえ、状況に応じてしゃべる内容は変わる」と、エモパーのボキャブラリーに自信を見せていた。

 また、パーソナル向けの機能ゆえにカスタマイズする要望は多くなるということを想定し、デフォルトでは3つから選べる音声も、これから追加することを前向きに検討していくとのこと。要望があれば、個人情報との兼ね合いをよく検討した上で、サードパーティーの参加も可能性があるとした。

会場では、エモパーのデモも実施。写真では音が伝わらないのでいまいちわかりにくいが、発表会の日は小雨だったが、「雨が振るかもしれないので、傘をお忘れなく」と教えてくれた。さらに、「お出かけですか?」と画面でも話しかけてきた


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