最近、USB DAC内蔵のモバイルヘッドフォンアンプが人気です。だったらヘッドフォンにDACとアンプを入れてしまえば、コンパクトにまとまってイイんじゃないの?
ということで誕生……したわけでもないのでしょうが、ソニーからUSB DAC内蔵の密閉型ヘッドフォン「MDR-1ADAC」が発売されました。もちろんヘッドフォンアンプも入っていて、あとはUSBケーブルをつなぐだけ。
と、書いてはみたものの、USBケーブルを直接つないで再生するヘッドフォンというのも、かなり珍しいはずです。接続可能な再生機器としては、PC(Windows/Mac)はもちろん、ウォークマン、Xperia、iPhoneのようなアップルのiOS機器にまで対応します。10月24日発売で、価格は直販で3万9830円。
高速ビートに強いヘッドフォン
MDR-1ADACのベースとなるヘッドフォンは、同時に発売された「MDR-1A」という機種で、定評の高かった「MDR-1R/MK2」の後継機になります。振動板は液晶ポリマーにアルミニウムの薄膜をコーティングした新開発の40mmHDドライバーで、100kHzまでの再生をうたっています。
MDR-1ADACは、ソニーのヘッドフォンではすでに定番と言える「ビートレスポンスコントロール」を採用しています。これはハウジングに通気孔を設け、その通気抵抗で低域をコントロールしようという手法で、これにより低域の追従を上げようというものです。
低い帯域から充分なレスポンスを得つつも、ディケイの短い速いビートを充分な解像感を持って再生する能力を持っています。特にEDMのような低域の情報量が多い音楽には、低域強調型のブーミーになヘッドフォンよりも、こちらの方が向いていると感じます。
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