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最新パーツ性能チェック 第159回

“悪魔”は手強い!? Devil's Canyonこと「Core i7-4790K」の性能

2014年06月26日 17時00分更新

文● 橋本 新義

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性能は4770Kに比べてクロック分向上
しかし500MHz差なので1割以上のアップに

 さて、気になるベンチマーク結果について紹介しよう。今回はOC結果が重要なこともあり、CPU性能を測るベンチを中心にまとめている。

 結論からすると、基本的にはCore i7-4770Kの高クロック版として順当に性能向上を果たしている。……と言いたいところだが、「順当に」と言っても、今回はクロック上昇分が大きいのは最初に紹介した通り。つまり定格同士で比べると、これがかなりの差となる。

CINEBENCH Release 11.5 (単位:score) better→

CINEBENCH Release 15 (単位:score) better→

 とくに純粋なCPU性能を測るCINEBENCH R11.5とR15のマルチスレッドでは、それぞれ約12%、約14%ほど4790Kの方が高速だ。同価格帯のインテルCPUが15%も性能が上がるというのは、もちろんここ最近ではなかった話だ。

 なお、OCした状態同士では、4790KがR11.5でスコア10越えを達成している点が目立つが、さすがに実クロックが200MHzまで接近しているため、性能差自体は大きくない。

 また、実アプリとしてCPUパワーが要求される動画再エンコード(変換)処理を、ペガシスのTMPGEnc Video Mastering Works 5で測定した。これは11分20秒・フルHD解像度のAVCHDファイルを720×480ドットのMP4ファイルに2パス変換するというものだが、こちらも12分対13分と、11%ほどの向上となっている。

TMPGEncエンコード時間 (単位:秒) ←better

 合わせて、サイバーリンクのMediaEspresso 6.7と同じソースファイルを、Quick Sync Video経由で1280×720ドットのMP4ファイルに変換した場合の速度を測定した(速度設定は「高速」)。が、こちらはクロックの速度差はほぼないようだ。

MediaEspressoエンコード時間 (単位:秒) ←better

 なお、内蔵GPUの性能を計るため、3DMarkでのIce StormとCloud Gateテストも実行した。こちらは基本的に動作クロック順に性能が伸びているが、一方でGPU側の性能差がほぼないこともわかる。

3DMark Ice Storm (単位:score) better→

3DMark Cloud Gate (単位:score) better→

 こと内蔵GPUに関しては、両者ともHDグラフィックス 4600ということもあり、性能差はあまりない(4770Kから低下してもない)と考えていいだろう。

→次ページヘ続く (アイドル時の消費電力が優秀)

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