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出そろった超小型PCベアボーンを使うならどれがいい? 第3回

個性あふれる超小型PC、ASUS「ViVo」とECS「LIVA」

2014年05月21日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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割り切り運用に慣れたASCII.jp読者向けすぎる
ECS「LIVA」

 今回の特集のなかでもっとも安く、必要なものはOSのみで、かつファンレス駆動の「LIVA」。本体サイズ118(W)×70(D)×56(H)mm、重量約190gで、手のひらサイズである。

正面には電源ボタンとヘッドフォン端子。また天板と側面にはスリットが多く用意されている

 ベアボーンとして販売されているが、CPUやメモリー、ストレージはオンボードで搭載されているため、作業としては無線LANユニットを取り付けるだけ。組み立て難易度はとても低く、自作PC経験のない人にもオススメできる。

 ただし、スペックは「Celeron N2806」に、DDR3L 2GB、ストレージ32/64GBと、価格相応の性能を把握をしたうえで運用を考える必要があるため、あれこれしたいといった要求には応じてくれない。

5V/3A出力のACアダプター。micro USB給電前提のACアダプターの流用も出力条件を満たしていれば可能だ

ファンレスなので冷却が気になるところだが、背面を除くすべてにスリットが多く用意されている

 どちらかというと、単一作業を任せたり、ウェブブラウズ専用機にしたりといった用途に向く。消費電力が低く、2A強の出力が可能なモバイルバッテリーでも動作するほどであるため、モバイルを視野に入れる人もいるのではないだろうか。そんなヘヴィな自作PCマニア向けの製品でもある。

 筆者はフルタワーケースの中に住まわせて遊んでいるぐらいである。そしてもう1つ。無線LANユニットはM.2接続。ようやくM.2接続のSSDも登場しているため、そこからまた遊べる可能性を秘めているし、すでに遊んでいそうな読者もいるのではないだろうか。

背面。有線LAN、USB 3.0×1、USB 2.0×1、HDMI出力、D-subがある。また電源用コネクターはmicro USBとなっている

組み立て自体はとてもカンタン。無線LANユニットを取り付けるのみ

 さて、インターフェースを見てみると意外にもそろっている。有線LAN、HDMI出力、D-sub出力、USB 3.0×1、USB 2.0×1、ヘッドフォン端子。直接操作するよりは、リモートデスクトップでの運用でもいいかもしれない。またマザーボード側に拡張できそうなピンはない。

どうやって超小型PCを選べばいいだろうか

 さて、8種類の超小型PCを紹介してきた。スペックについては、バリエーションの中から選択可能であり、いずれもモバイル向けのCPUを搭載している。そのため、主だった用途から逆算して考えるのが、まず第一歩になるだろう。

 ウェブブラウズ中心であれば、Core i3かCore i5を基準として、もう少し負荷のある作業、たとえば写真編集などの場合はCore i7でかつメモリーを多く搭載可能なモデルを選ぶといいといった具合だ。

 ゲームはタイトルを選ぶため、あまり考えないほうがいいだろう。これはスペックから見てもUltrabookに近いものなので、ディスプレーのないノートブックとして考えると、自作PCにそれほど詳しくない人でも、選ぶためのきっかけを得られやすいだろう。また、設置環境については、いずれもコンパクトなので、よほどピンポイントの設置を考えいるのでなければ、気にする必要はない。

 次にインターフェース。これは製品ごとで違いが明瞭だ。重要になるのはUSBのポート数だろう。下記に全製品の写真を用意したので選ぶ際の参考にしてほしい。これも想定する運用シーンから使い勝手のいいものを選ぶといいだろう。

正面と背面のデータ。こうしてみると、インターフェースの違いは意外にも多い

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