超小型PC特集の第3回は、ASUS「ViVo」とECS「LIVA」のふたつをチェックする。また、選ぶうえで参考になりそうな比較データも後半に用意しているので、超小型PCが欲しくなってしまった人はチェックしてほしい。
さてASUS「ViVo」とECS「LIVA」は、これまで紹介してきた超小型PCとは趣が異なる。いずれも正方形ビジュアルであったのに対して、ASUS「ViVo」とECS「LIVA」はそれに習っていない。そのため、独特の雰囲気を醸し出しているのだ。
リビングに似合う
ASUS「ViVo」シリーズ
第1回と第2回で紹介してきた超小型PCは、VESAマウントアダプターを同梱し、ディスプレーの背面にセットするといった運用を提案していたが、ASUS「ViVo」シリーズは、リビングに設置するイメージを優先しており、NUCような正方形デザインではない。
ラインナップは3つあり、「Core i5-3337U」、「Core i3-3217U」、「Celeron 1007U」から選べる。Celeron 1007U搭載する「VivoPC WM40B」のみ筐体カラーはシルバー、残る2製品はブラックとなる。
本体サイズは190×190×56.2mm。平面設置サイズはやや大きめであるものの、テレビの片隅などに設置するには十分に省スペースだ。必要なハードウェアは、DDR3-1333/1600(2スロット/最大16GB)、2.5/3.5インチストレージ。今回、紹介しているなかでは、唯一、3.5インチストレージに対応するため、2~5TBの大容量環境を構築しやすいのもチェックポイントといえるだろう。
もう1つ、本体には2W+2Wのスピーカーを搭載しており、音質を高めるASUS SonicMasterに対応する。そのため、スピーカーを別途用意せずとも、けっこうイイ音を楽しめる点もお得といえるだろう。
さてインターフェースを見てみよう。USB 3.0×2、USB 2.0×4、HDMI出力、D-sub、カードリーダー(SD/MMC)、ライン入力、マイク入力、ヘッドフォン出力、S/PDIF出力、有線LAN。ワイヤレスはIEEE802.11a/b/g/n/acとBluetooth 4.0。
デザイン優先からか、背面にすべて集約されているが、インターフェースは充実しているため、用途に関しては幅広く対応するといえるだろう。とくにリビング用PCとしては十分すぎるため、テレビパネルで使用したい人向けともいえる。
(→次ページヘ続く もっとも安価かつファンレス駆動の「LIVA」)

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