Googleとボルボはそれぞれ別個に自動運転の路上走行デモンストレーションを行っていることを公表した。
Googleはこれまでにも自動運転を開発中という表明をしていたが、今回はカリフォルニア州マウンテンビューにて路上走行をしている実験風景を公開。動画ではルーフに取り付けたセンサーが前後左右の道路や他の車、自転車や歩行者などを検知してオブジェクトとして認識、自車の進行方向との干渉などを判断して他車の進路変更などにもしっかり対応している。
ボルボの自律走行自動車プロジェクト「ドライブ・ミー」ではスウェーデンのイェーテボリ市内で進められている。現在試作した自動車のほか、市の周辺50kmの日常使用として100台の実験車を走行させるという、政府や交通運輸省、市も関わる大型プロジェクト。デモ動画では車体外側にセンサーが一見しただけでは分からないなど、自動車メーカーならではの高い完成度になっているようだ。
自動運転に関しては、単に周囲を探知するセンサー技術や自動車の制御技術だけではなく、それを実際にテストを進めて技術をブラッシュアップするためには現実の道路を使うわけで、法整備など政府レベルの連携が必要となる。国内でも北九州地域で九州工業大学、北九州市立大学、早稲田大学が連携した「自動運転・安全運転支援総合研究センター」が5月1日に開設、3大学の連携と行政レベルの対応(自動運転実証研究のための特区)が進められている。いずれにせよクルマ、それもハイブリッドカーやEVの“次のクルマ”のための技術開発競争は国家を上げた事業として次第に激しくなりそうだ。
Google Self Driving Car